今日の「詰将棋並べ」

勉強の準備は良いですか。

初めてのかたはまず 以下の過去記事で

勉強の進め方をご確認下さい。 

 


 

【ぴよ将棋さん】を使用した学習方法も

併せて ご参照下さい。


 

 

ご自宅で盤駒があれば ぜひ

駒をお手に取って 並べてみてください。

 

今回も江戸時代の名作から勉強してみましょう。

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。

 

 


 

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 

当ブログでは この待宵を 

順不同で取り上げて 学習しています。 

 

ご興味のある方は待宵カテゴリをご覧ください。

 


 

今回は

 

「待宵 第20番」です。


 

 

テーマ:
 

*今回は特に難しい手はありません。

 

・初形図の33歩の意味は?


・3手目 ▲72金を憶えましょう。

 

・詰めろを外すときに

 
局面に応じて 入手したい駒を考えてみる。

 

 

図:初形図

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詰め手順:

 

52金 同金 72金 同玉 61角 

62玉 52角成 
同玉 51金 62玉 

 

42飛成 まで 11手詰

 

 

:詰上がり図

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いつもと同じように 

上記の詰め手順を観ながら

何度も繰り返し 憶えるまで

 

盤駒を使って 並べてみてください。


詰めて 初形に戻して また詰めてみて 

何度も繰り返して
くださいね。

 

ある程度できるようになったら 以下へ進んで
 
学習しましょう。


 

 

【学習・研究】

 

初手の ▲52金は

この1手と思われます。

 

良い手ですね。

 

さて

作意手順=冒頭の手順では 

初手▲52金に 玉方は

△52同金でした。

△52同玉なら どうなるでしょうか? 


この初手▲52金に対する

△同玉を研究してみましょう。 

  

【初手に対する「△52同玉」の研究】

 

 

:初手▲52金に △52同玉

61FAF7D7-D71D-49C6-B9B3-2CF001B6BA0F

△52同玉としました。

結論からいうと この後

どう進んでも

作意手順より早く詰みます。
 

 

:初手▲52金 △同玉 ▲43角

 

*△62玉 ▲51飛成 △同玉 ▲52金

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上記手順で 詰みです。 

 

並べて憶えてくださいね。

 

51飛成~52金までが 

きれいな詰め手順です。

 

書籍にもよく出てくる

飛車切りからの【
頭金】までの

 

です。

ここでも
しっかり記憶しましょう。

なお、上記手順中

▲43角に △41玉と逃げても

早く詰みます。

ここも観ておきます。 


盤面を 初形図に戻してください。 

 

 

:初手▲52金 △同玉 ▲43角 

△41玉

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初手▲52金 △同玉 ▲43角に

△41玉と 飛車を取ってきました。

 

この手には?

 

これは上図から 1手詰 ですね。

 

 

▲32歩成 まで詰み

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そうですね 

ここは ▲32歩成 で詰みです。

 

初形図で 

盤面の33に歩が
配置してあったのは

この変化のためだったようですね。


 

33歩の配置の意味でした

 

 

さて 以上より

初手の▲52金
には △同玉とできないことが

 

わかりました。

 

 

初手▲52金には 「△52同金

最善手です。

 

次の手が素晴らしい一着です。

 

盤面を 初形図に戻してください。 

 


:初手から ▲52金 △同金 

 

△72金 

 
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なんと 83の金が

72へと入り込んできての 王手です。

 

この▲52金から ▲72金の手順は見事です。


しっかり憶えておきましょう。

 

さて 作意手順では

この3手目▲72金に △同玉でしたが

△同銀ともできますね。

確認しておきましょう。

 

 

:初手 ▲52金 △同金 ▲72金

 
△同銀 ▲71角 まで詰み
 

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3手目▲72金に △同銀としてしまうと

 

銀の下に隙間ができましたので

 

▲71角 と

持ち駒を使って 
1手で詰みです。

 

以上より ▲72金には

△同玉が 玉方最善の手となります。


冒頭の作意手順に戻りましょう。


再掲図:3手目▲72金

my20-7

ここから作意手順は

▲72金 △同玉  ▲61角 △62玉

▲52角成 △同玉と進みました。

 

さて 次の9手目は

▲51金 でしたが

この金の打つ場所を間違えると

詰まなくなってしまいます。

*最後の 金の打ち場所が重要です。


観てみましょう。

  
 


:初手から

 

▲52金 △同金 ▲72金 △同玉 ▲61角 


△62玉 ▲52角成 △同玉

▲42金(失敗図)

 
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上図は

初手から 作意手順通りに進んで

9手目で 作意の▲51金ではなく

▲42金とした図です。

 

正解手順と 同じようにみえますが 

これは失敗です。

 

ここから王手してみますが

結果として 8筋方面へ玉を逃がしてしまいます。

 
観てみましょう。 

 

9手目▲42金 △62玉 

▲51飛成 △72玉

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上図
 

△72玉まで逃げられてしまうと

83の地点への 玉の脱出を防げません。 

 

実戦でも この局面で

将棋用語?で【手拍子】といいますが

あまり深く考えずに 

どこから金を打っても詰むかな!と

サクッと
42から 金を打ってしまって

結果 玉を逃してしまう。。ということ

よくありますね。 

せっかく もうすぐ詰みなのに 


ここで
7筋~8筋へと逃しては


悔しいです
。 

しっかり 玉の逃げ道を確認してから

手を決めたいですね。 

 

というわけで 9手目の

攻め方の最善手は

冒頭に示した ▲51金です。
 

 

:9手目▲51金

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上図のように 

▲51金と 玉のお尻から金を
打つのが

落ち着いた好手です。

尻金 と呼ばれます。 

 

これは次の玉方の手を見越しています。

 

51金以下は 3手詰です。
 

 

9手目▲51金 62玉 42飛成 

まで 詰みです。

 

 

最終手の42飛成が 

きれいな決め手でした。

 

龍の利きが遠く7筋まで通って

玉は逃げ場がなくなり 詰みに至りました。 

 

冒頭に示した詰め手順を

もう一度初手から並べて ご確認をお願いします(^^)。

 


 

 

 

図:反転図

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いつものように

反転図の学習です。

手前の玉を 自玉と仮定して

自分側から
観た図からも詰ませて

 

この自玉に 詰みがあることを

確認しましょう。 

 

以下の手順を観ながら 詰ませてください。

 
 

詰め手順:

 

52金 同金 72金 同玉 61角 

62玉 
52角成 同玉 51金 62玉 

 

42飛成 まで

 

11手詰ですね。

 

  

 

とても重要な【終盤戦での反転図】からの

自玉の
詰みの確認です。

 

自玉に詰みがあるかないかは

実戦では 常に読む習慣をつけましょう。

反転図から詰めて 初形に戻して  また詰めて 

 

同じように違和感のなくなるまで練習しましょう。

自玉に詰みがあることが確認できましたので

今度は

手前を手番として この詰めろを外してみます。

 

【詰まなくなる一手】を考える練習です。 


盤面を 反転図初形に戻してください。
 

 

:△83歩

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△83歩としました。

83に配置されていた金を取って

 

詰めろが外れました。

 

ごくごく普通の手です。

 

上図は 

7~9筋までの玉の逃げ道が広くなり

▲先手(攻め方)の 

角と金の
持ち駒だけでは 詰まなくなりました。

 

このあと ▲52金と王手をしてきても 

落ち着いて △同金とするか


または△72玉と

広い方へ
逃げても 詰みません。


もう一つ 詰めろを外す手を挙げてみます。


盤面を 反転図初形に戻してください。 
 

 

△41金

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△41金と 飛車を取りました。
 

この手は

初学では一番重要な手となります。

 

攻めの拠点の

重要な飛車を 取りさる手です

 

ここから▲先手(攻め方)は 

角と金の持ち駒では 

 

王手するのも難しいと思われます。

この一手でも 詰まなくなりました。 




 

今日の勉強は終わりです。

 

手順は憶えるまで 繰り返し

並べてみて下さい。
 

 お強い方は頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの確認も 

いつも通り お願いします。

 

そうして「詰めろ」を 外す手も

いろいろあるので

 

やってみて練習しましょう。

 

例:

・△
83歩 

(逃げ場を広げ 金を取り除く一手)



・△41金

(攻めの拠点の飛車を取り除く一手)


 

実戦では どちらの手が良いかは

 

全体の局面からの判断になると

 

思います。

 


*実戦の局面で 
相手に迫る時 

 
・金が必要なら→【83歩】で金を入手。

 
・飛車が必要なら【△41金】で飛車を入手。

 


局面に応じて選択し

丁寧に指しましょう。

 

「飛車が好きだから 41金と取りました

ではなく

 

自玉の安全を確かめて 詰めろがかかっていれば

まずはその詰めろを外してから 

必要になる
駒など

その局面
をしっかりと把握して

 

勝負を読む習慣をつけたいものです。

 

    

上記の 詰めろを外す例では 

今回は2
つの手を示してみました。

 

憶えておいてくださいね。

 

まだまだ 逃れる手がたくさんあります。 

 

お強い方は

たくさんの手を探してみてください。

 

また一緒に勉強しましょう。


用語に関連する過去記事:

作意手順→待宵後集 第5番



尻金→待宵第45番

 

 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。