今日の「詰将棋並べ」

勉強の準備は良いですか。

初めてのかたはまず 以下の過去記事にて

学習の進め方をご確認ください。

 

 

 

【ぴよ将棋さん】を使用した勉強方法も

併せて ご参照下さい。 


 

ご自宅の盤駒で ゆっくりと

 

職場のご休憩の時間なら

マグネット盤などで

 

並べてくださると嬉しいです。

 

続いてコツコツと

 

江戸時代の作品から勉強していきます。

天野宗歩のお弟子さん「渡瀬荘次郎」

 

Wikipediaさんより

 


 

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から

 

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 
 

今回は

 

【待宵 第42番】 です。

 

 



 

テーマ:
 

・余詰があります(不完全な作品です)

 

・詰上がりで が 余ります

 

・一間龍

 

・移動合

 

 

図: 初形

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詰め手順:

 

72銀成 同玉 71金 62玉 53銀 

同玉 42飛成 64玉 55銀 
同歩 

 

44龍 54金 55金 63玉 54龍 

62玉 61金打 まで17手

 

 

 

 

図:詰上がり図

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まずは上記の詰め手順を 観ながら

 

繰り返し 何度も並べて

憶えてしまいましょう。 

*駒台に 歩が余ります。

手順を憶えたら

今度は 初形図に戻してみて

また詰めて 

これも繰り返してみましょう。 

 
だんだん 手が憶えてきます。 

 

出来るようになるまで

じっくり 時間をかけて学習しましょう。

 

自力で詰将棋を解いたり

解答の速さを競う醍醐味は

ご自身でお手持ちの

 

書籍などでお願いします。

 

この【詰将棋並べ】では

手順や これから解説していく

手・手筋・用語・手順を

 

全て憶える という趣旨で

学習を進めていきます。

ここでトレーニングをしてから

ぜひ 書籍で各自お楽しみください(^^)。

 

では 下記へ進んでください。

 



 

【学習・研究】
 

 

初手▲72銀成に対する 

玉方の応手についての研究

 

 

 

図:初手 ▲72銀成

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初形図からの初手は 

▲72銀
が最善です。

 

その他に考えられる初手だと

・初手▲
93銀 

→王手ですが △
同玉で詰みません。

 

・初手 ▲71銀も

△同金で後が続きませ
ん。

 
さて 


上図の初手▲72銀成に 

△同銀とすると?
 

 

図:初手▲72銀成 △同銀

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△同銀としたのが 上図ですが

 

ここからは 9手で詰みです。

並べてみましょう。

▲72銀成 △同銀に
 

 

93銀 △同玉 ▲91飛成 *△92香合 ▲82銀 

△83玉 ▲93金 △同香 ▲同銀成

 

で詰みです。

図:詰上がり図

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途中の香合は【どの駒を合駒しても】

以下 同じ手順で詰みです。

非限定合 です。 

 

そして 詰上がりには

駒台に 香車が2枚余りますね。

上記手順以外だと 

 

▲93銀に △同香も 

71から銀を打って 以下並べ詰みです。

 

盤駒でご確認ください。

 


  

従って

 

初手 ▲72銀成には 

同玉が玉方の最善です。

 

盤面を 初形図に戻してください。
 

 

図:初手▲72銀成 △同玉

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上図から 

 

 

 

図:初手▲72銀成 △同玉 ▲71金

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3手目 ▲71金と 

玉の下へ金を打ったところです。

 

尻金と呼ばれていますね。

 

さて この金に対して 冒頭に示した手順では 

△62玉と逃げたのですが

 

△82玉ではどうでしょう?

 

この手も調べておきましょう。
 

 

図: 3手目▲71金 82玉


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△82玉とした図です。

 

端へ向かって 玉が逃げようとする手です。

 

この逃げ方でも

ここから 9手の詰みです。

 

手順ごと憶えてしまいましょう
 

 

図:尻金の▲71金へ △82玉は 以下

 

▲81金 △92玉 ▲91金 △93玉 ▲82銀 

△同玉 ▲81飛成 △93玉 ▲82銀 まで詰み 

 
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特に難しい妙手はありません。

 

駒を ペタペタと打っていく

【並べ詰み】で易しい手順と思います

 

ここも しっかり憶えましょう。

 

というわけで
 

初手▲72銀成 △同玉 ▲71金には

 

62玉とするのが

最善かつ 玉方が一番粘れる手です。

 

盤面を 初形図に戻してください。 

 


図:初手▲
72銀成 △同玉 ▲71金 △62玉 

▲53銀


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▲53銀が上手い手ですね。

 

この▲53銀に △同金は 

▲61飛成で1手詰 です。
 

 

ご確認をお願いします。
 

 

:5手目▲53銀 △同玉

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△53同玉と応ずるよりありません。

 

上図から 7手目▲42飛成としたのが

冒頭の手順ですが

 

▲44銀も自然な手です。

 


実は
この▲44銀でも詰んでしまうため

この作品には【余詰】があります。

*余詰とは:攻め方が手を変えても 詰むことです。


この待宵第42番は

詰上がりで 駒が余ることもあり
 
不完全な作品と言わざるをえませんね。 

ですが 学ぶことは多いです。 

 


この▲44銀からの手順も

丁寧に並べて 学習しておきましょう。

 
続けます。 

 

図:上図から 7手目▲44銀


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7手目▲44銀 としました。

自然な1手です。

以下 ここからの詰め手順を観ながら

詰めてみましょう。 

 

44銀 △64玉 ▲55銀 △同歩 ▲44飛成 

*△54金(移動合)▲55金 △
63玉 ▲54龍 

△62玉 ▲61金打

 


*上記手順の途中に大事な手があります。

 
移動合 です。

 
確認しておきます。


盤面を 7手目▲44銀の局面に戻してください。

 
 

図:7手目▲44銀 △64玉 ▲55銀 

△同歩 ▲44飛成 までの局面

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11手目 ▲44飛成まで進めました。  

玉と 龍の位置関係が

横の 一間龍になっています。 

 

この▲44飛成に対して 玉方は

54に合駒をするしかありませんが

駒台の駒を打ってしまうと

 

1手で詰んでしまいます。

以下で確認します。

 

 

図:▲44飛成 △54香合(他の合駒も同じです

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△54に 香車で合駒をしました。

*どの駒でも結構です。
 

 

図:▲55金の1手で 詰み

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54の地点に

駒を打って合駒をしたことによって

 

▲55金の1手で詰んでしまいました。

 

上図をよく観ると

 

63の地点の金が邪魔をして

玉の逃げ場所が狭くなっています。

なので 玉方は

▲44飛成に対し

盤上の 63にいた金を


54の地点に移動させて
 

移動合をしなければなりませんでした。

 

逃げ道を作るにはそれしかありません。

 
 

図:△54金

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上図 △54金と

 

移動合をしました。

 

この待宵の連載でも しばしば出てくる

 

玉方の良い受けの手ですので

憶えておきましょう。

 

これで 63の地点に

【玉が逃げられる】
スペースができています。

 

盤駒でご確認をお願いします。

 

 

以下は

 

:12手目△54金 ▲55金 △63玉


▲54龍 △62玉 ▲61金打 まで詰み


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詰みです。



途中 攻め方に

2通りの詰ませ方があって(*余詰)

 

不完全作となりますが

 

実戦練習のためには

 

両方の詰め方を憶えていて損がありません。

 


じっくり 学習して力をつけたいものですね。


余詰と 駒余りのある作品でした。








 

図:反転図

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いつもの 反転図です。
 

上図の玉を 自玉と想定して

この反転図からも詰みを確認する練習を

今回もしていきます。

 

実戦で必ず役に立ちます。

では 以下の詰め手順を観ながら

反転図からも 詰めてみます。
 

 

詰め手順:

 

72銀成 同玉 71金 62玉 53銀 

同玉 *42飛成 64玉 55銀 
同歩 

 

44龍 54金 55金 63玉 54龍 

62玉 61金打 まで17手詰

 

 

もう一つの詰め手順(余詰手順)も

詰め手順を観ながら

 

反転図でも 頑張ってやってみてください。

 

*7手目▲42飛成を ▲44銀にして

以下 詰ませてくださいね。 

 


反転図からも詰めて また初形図に戻して

繰り返してみましょう。

じっくり何回も

 

違和感のなくなるように

 

取り組んでみましょう。

 

では 手前を手番として

この玉から詰めろを外してみます。

玉方に手番があるとして 

初形図から 一手進めて

詰めろを外す 

 

いつもと同じ勉強です。

 

憶えてくださいね。

 

盤面を 反転図初形に戻してください。 

 


: △92玉

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△92玉と 端へ逃げました。

 

【玉の早逃げ】ですね。

 

これで詰みません。

 

「玉の早逃げ八手の得」という格言があります。

 

8手も得してはいませんが 

そのくらい
?得と思います。

 

玉の早逃げは 

駒も使わず 詰めろを外せるので有効ですね。

 

 
ほかの手もみてみます。 


反転図初形から

 


図: △
95歩

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△95歩と端歩を突きました。

後の 上部脱出をみた手です。

このあと 

 

▲72銀成 △同玉 ▲71金に 

△82玉と逃げれば

 

次は端へ △93~△94~△85玉と

 

玉がどんどん上に逃げれば 詰みません。


もう一つ 詰めろを外す手を挙げてみます。


反転図初形から
 

 

図: △81金

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△81金としました。 

 

玉の早逃げや 

△95歩は 少し心配な人向け?の手です。

 

しっかり自陣の守りを固めました。

 

▲72銀成にも △同金として

しっかりした【銀冠】の囲いを維持しています。

 

この手も詰みません。

 


 

 

今日の勉強は終わりです。

 

手順は 憶えるまで 

繰り返してみて下さい。

 

お強い方は頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの確認も お願いします。

 

そうして「詰めろ」を 外す手も

いろいろあるので

 

練習してみましょう。

 

 

例:

 

・△92玉 (玉の早逃げ)

 

・△95歩 (端歩を突いて上部へ

 

・△81金 (金を自陣へ投入してしっかり受ける)

 

 

 

上記は例です 憶えておいてくださいね。

 

まだまだ 逃れる手があります。 

 

 

お強い方はたくさん

詰めろを 外す手を
いろいろ探してみて下さい。

 

また一緒に勉強しましょう。


用語に関連する過去記事:

非限定→待宵第24番



一間龍→待宵第22番



移動合→将棋の勉強・羅針盤⑧合駒について



余詰と変化→待宵第6番



不完全作→ 待宵第34番

 

 

 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。