今日の「詰将棋並べ」

勉強の準備は良いですか。

初めてのかたはまず 以下の過去記事で

勉強の進め方をご確認下さい。 

 
 

 


盤駒の代わりに【ぴよ将棋さん】を使用した学習方法

併せてご参照下さい。

 

ご自宅の盤駒で じっくりと

 

職場のご休憩の時間なら

マグネット盤などで 並べてくださると嬉しいです。

 

続いてコツコツと

 

江戸時代の作品から勉強していきます。


 

天野宗歩のお弟子さん「渡瀬荘次郎」

 

Wikipediaさんより

 


 

 

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から

 

 

 

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 

 

 

今回は「待宵 第32番」 です。

 

 

【テーマ】


①実戦型詰将棋とは?

 


  Wikipediaさんより

 
 



 

②絶妙手15馬を憶える

 


 

 

:初形

 

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詰め手順:

 

31角 12玉 22金 13玉 21金 

24玉 25歩 
同玉 17桂 24玉

 

15馬 同歩 25歩 14玉 26桂

 

まで 15手詰

 


駒を動かして

上記の手順を そのまま憶えてください。

 

自ら解かなくて良いのが

この「詰将棋並べ」の
学習の主旨です。

 

詰めて 初形に戻して また詰めて

 

繰り返し お願いします。

 

詰め手順を観ながら

何度も何度もやりましょう。

 

できましたか?
 
 

 

:詰上がり図

 

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何度も繰り返しているうちに 手が憶えてきます。

 

できるようになったら 下へ進んでください。



 

 

【学習・研究】

 

・初手の研究

再掲:初形図

my32-1

 

初形の図を観ると

玉方に 11香・21桂の配置です。

実戦型の配置ですね。

 

*詳細は 前述のWikipediaさんをご参照ください。

 

 

初手は ▲31角とします。

 

 

:初手 ▲31角

 

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この▲31角に △32玉ですと 

▲22金で詰みです。

 

 

*この基本中の基本

▲31角を 憶えてください。

 

普段から 詰将棋の勉強を

しっかりされている方は

 

違和感なく進められる手順ですね。


初めて観た方は ここで ぜひ

憶えてください。
 

 

:初手▲31角 △12玉 ▲22金 △13玉

 

6D2B2EE5-3E89-4DEA-A792-6396E8FDD7A0

実戦でも頻出の手順です。

 

玉方の端歩を △14歩と

1つ突いてあるので 

▲22金には △13玉と逃げられるのですね。

 

*端歩1つを突くだけで いろいろ変わります。

 
さて

攻め方の狙いは 

22の金を動かして 角筋を通し

開き王手(あきおうて)をすることです。
  
作意手順では 5手目▲21金と 

桂馬を取りつつ 開き王手をしましたが

その他の手もみておきましょう。
  

 

【▲21金と桂馬を取る以外の手について】

 

 

:初手から 

▲31角 △12玉 ▲22金 △13玉 
11金

 

8E03D3F9-6B55-4EEF-BA5D-71DB88BC394B

 

5手目 ▲11金として王手しました。

これも 開き王手ですね。 

 

この▲11金に △24玉とすると

 

 

:5手目▲11金 △24玉 ▲25香

 

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上図まで 早詰みです。

 

△24玉としたのが悪かったのですね。

 

攻め方は 取った香で王手して詰みです。

 

従って

 

:5手目▲11金 △22香合 

 

A8224DAA-5ACD-44A0-A4EB-C2DC090AF7D8

▲11金には 22に合駒すると

詰まなくなります。

 

(歩以外の合駒ですね=2歩禁です)

 
5手目▲11金は 失敗でした。
 


では次に ▲32金と 開き王手してみます。

 

盤面を 初形に戻してください。
 

 

:初手から 

▲31角 △12玉 ▲22金 △13玉 

 ▲32金 △24玉

 

244FD7DA-D684-424F-8703-5D4BBC5D55DF

 

上図 5手目▲32金でも詰めば

 

攻め方が手を変えて詰みとなり

=余詰(よづめ)となりますが どうでしょうか。

観てみます。 

 

 

:5手目▲32金 △24玉

 

E3F4902C-0F67-48DC-AC0C-F1AAA0236F68

 

開き王手に 

玉方は △24玉とします。

 

 

:5手目▲32金 △24玉 ▲25歩 

 △同玉 ▲17桂 △24玉 ▲15馬
 

 

AC88F735-90AC-44BD-BC69-F70363F496D0

 

5手目以外は 冒頭の作意手順と同じです。

さらに進めると

 

 

:11手目▲15馬 △同歩 ▲25歩 △14玉

 

893D1753-5113-4C06-A6F2-EA8395CBD47F

上図

最後 桂馬が一枚足りません。

 

▲26桂で詰みなので 桂馬が必要でした。

 

ということで

5手目が▲32金では

最後に桂馬が足りず詰まない

とわかりました。 

 

▲21金とするのが良い手なのですね。 

 

盤面を 初形に戻してください。
 

 

初手から 

▲31角 △12玉 ▲22金 △13玉 

 

▲21金 △12玉 ▲22角成

 

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次に

 

基本のおさらいと 確認です。

 
作意手順では 6手目 △24玉と逃げましたが 


△24玉と逃げずに △12玉は 

上図 ▲22角成が良い手ですね。

 

早詰みです。

したがって 


 

:初手▲31角 △12玉 ▲22金 

△13玉 ▲21金 
24玉

 

DF2836C7-0D55-484C-BAAD-84B7FEFF04F6

作意手順の

上記の6手は 必然となります。

 

 

変化も確認しながら しっかり憶えましょう。

 

攻め方の駒台に 

桂・歩があることが重要です。

 
続けます。 

 
 

:7手目 ▲25歩

 
89BBB3D1-34AC-4E9F-BA3A-B2D73C894DD6


△24玉に 王手するとなれば 

7手目は▲25歩しかありません。

 

もし これが詰将棋ではなく 

実戦だとして

この後の展開に自信がなければ

 

▲22角成として 必至をかけて

次に ▲33銀不成の詰みを狙うのも一法ですが

 

詰みがある時は 詰ましたいものです。

 

詰ましにいきましょう!

続けます。

 

:7手目▲25歩 △同玉 ▲17桂 


75B56D08-65D9-41DF-8F4B-922920D88967

 

この ▲17桂と跳ねる手が良いです。

 

桂馬の活用で 大きな手です。

 

 

:9手目▲17桂 △16玉 ▲28桂

 

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9手目▲17桂に △16玉と入ってこられても

 

「▲28桂」があるので大丈夫 

詰みになります。

 

*上図 28桂で詰んでいることをご確認ください。


これも早い詰みですね。


9手目 ▲17桂に戻って
 

 

:9手目▲17桂 △24玉 ▲25歩

 

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これも基本の確認ですが

 

▲17桂として △24玉に 

上図 ▲25歩とすると

 

打ち歩詰禁の反則になります。

なので 

 

▲17桂 △24玉の時に

なにか良い手が必要です。
 

 

:11手目 ▲15馬

 

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今回の 待宵32番は 

この1手のためにあるような詰将棋です。

 

この「15馬が 絶妙手になります。

 

実戦で 初形から 

この15馬が浮かんで

 

「ささっと」詰ませるなら お強いです。

 
これで打ち歩詰めも回避されました。
 

 

:11手目▲15馬 △同歩

 

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この後は 追い詰めです。

 

並べ詰みとも呼ばれます。

 

詰みまで 難しい手はありません。

  

 

:11手目▲15馬! △同歩 

 ▲25歩 △14玉 ▲26桂

 

my32-16

 

▲15馬 △同歩として 

14に 玉が逃げるスペースができたため

 

▲25歩が 打ち歩詰になりません。

 

以下は 

▲25歩~▲26桂として詰みになります。

 

最終手の▲26桂が良い手で

桂馬特有の働きですね。

 

吊るし桂と呼ばれます。

 



 


 

:反転図

 

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いつもの 反転図です。

盤駒で作成してください。 

 

上図の玉を 自玉として

 

反転図からの 自玉の詰みも 確認しましょう。

 

違和感のなくなるまで

ここも繰り返し 練習しておきます。

 

反転図からの詰みの確認も

この 詰将棋並べの

シリーズ主眼の1つでもある勉強方法です。

 
では 詰め手順を観て 並べましょう。 


詰め手順:

 

31角 12玉 22金 13玉 21金 

24玉 25歩 
同玉 17桂 24玉 

 

15馬 同歩 25歩 14玉 26桂

 

まで 15手詰

 

 

 

:反転図からの詰上がり図

 

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自玉の詰みの確認ができる勉強法として

 

必ず この練習をお願いします。

 

 

では いつものように

手前を手番として 

 

この自玉から 詰めろを外してみましょう。

 

盤面を 反転図初形に戻してください。 
 

 

:△32金


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△32金と

しっかり金を打ち これで詰みません。

 

この金は 攻め方の要である42の銀を

次に【取り払います】という

 

強い受けでもあります。

 
もう一つ 詰めろを外す手を観てみます。


盤面を 反転図初形に戻してください。
 
 

:△12玉

 

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実戦では

 

終盤の攻防で 持ち駒の金を

手放せない場合もありますね。

 

そういうときには この

「玉の早逃げ」も ぜひ思いだしましょう。

 

この詰将棋で上図では 

△12玉とすると 詰まなくなります。

 




 

今日の勉強は終わりです。

 

手順は 憶えるまで 

繰り返してみて下さい。

 

お強い方は頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの確認も お願いします。

 

そうして

「詰めろ」を 外す手もいろいろあるので

 

練習してみましょう。

 

 

例:

 

・△32金 しっかり金を打って受ける


=ただし戦力不足になる場合があります。


 

・△12玉 (玉の早逃げ

 

 

上記は 例です。

 

まだまだ 逃れる手があります。 

 

 

お強い方はたくさん

詰めろを外す手を 探してみて下さい。

 

また一緒に勉強しましょう。

 

用語に関連する過去記事:

・開き王手→待宵第49番



・余詰→待宵第6番



・打ち歩詰禁→待宵第31番




・必至→将棋の勉強・羅針盤⑥詰めろと必至(必死)




吊るし桂→待宵第29番

 


局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。