今日の「詰将棋並べ」

勉強の準備は良いですか。

初めてのかたはまず 下記の過去記事で

学習の進め方などをご確認ください。


 

 

【ぴよ将棋さん】を使用した学習方法も 

併せて ご参照下さい。


 

ご自宅の盤駒で ゆっくりと

 

職場のご休憩の時間なら

マグネット盤などで

 

並べてくださると嬉しいです。

 

 

続いてコツコツと

 

江戸時代の作品から勉強していきます。


 

天野宗歩のお弟子さん「渡瀬荘次郎」

 

Wikipediaさんより

 
 


 

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から

 

 

 

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 

今回は

 

「待宵 第17番」です。

 


 

 

【テーマ】

 

・歩頭の金


・香の特性
 

・以遠打
 

・駒余り
 

・非限定
 

 

 

 

今回の 第17番は

13手詰」ですが

 

比較的易しいと思います。

 

特に 指し将棋で

初段を目指す方は 

是非 記事を読んでいってください。

 
この【詰将棋並べ】では
 

自力で 詰将棋を解く必要はありません。

 

解答を観ながら 憶える ということが

学習の主眼です。

 


では みていきます。

 

 

図:初形図

 

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詰め手順

 

24金 同玉 25金 13玉 14金 

同玉 
24金 同玉 25香 34玉 


23角成 44玉 45馬   

 

まで 13手詰

 

 

上記の手順をいつもと同じく

 

まず 繰り返し並べて憶えてください。

 

この連載での 学習方法です。


 

詰めて→初形に戻して→また詰める

ゆっくり 繰り返してみてください。 

 
 初形図も憶えて 

作成できるようになりましょう。

 

段々 駒を動かす手が 覚えてきます。

 

 

:詰上がり図

 

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慣れてきましたか?

 

ある程度できるようになったら

今度は 下記の解説へお進みください。

 
記事を読みながら 学習していきましょう。 

 


 

【学習・研究】


 

・初手の研究

 

 

作意手順(作者の意図する手順)では

初手は▲24金でしたが

 

その他に 初手の候補としては

 

▲25桂は どうでしょうか?

観てみます。
 

 

:初手 ▲25桂

 

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初手▲25桂としました。

 

この初手に対して 玉方が

△24玉としてくれるなら 

▲35金までの詰みですが
 

 

:初手▲25桂 △22玉

 
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そうはいきませんね。 


当然 △22玉と玉は下がって

 

この上図では 詰みがありません。

 

ここからどう王手しても 

攻め方の角が取られてしまいますね。

 

盤駒でご確認をおねがいします。



 
「初手▲25桂には △22玉で詰まない」

 



というわけで 初手は ▲24金です。


盤面を 初形図に戻してください。 

 

 

:初手 ▲24金


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ここへ金を打つのは勇気がいりますか

 

「歩頭の金」

 

ここへ金を捨てるのが好手です。

 

憶えてしまいましょう。

 

この金を △同歩ですと

 

▲23金と打てば詰みなので 歩で取れません。

 

 

では △22玉と下がって逃げるのは?


 

:初手▲24金 △22玉

 
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上図から 簡単な詰みですね。


 

:初手▲24金 △22玉 

 ▲23角成
 △31玉 ▲32金

 
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上記の手順で詰みになります。

 

△23角成として 後は

玉がどこへ逃げても

 

金を打てば詰みになっています。

 

 

したがって


 

:初手▲24金 △同玉 ▲25金 △13玉


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上記の手順で進みます。

 

上図で 

持ち駒が 金1枚だと

詰みには 足りないようにも思えますが

 

ここから良い手があります。

 


:▲14金!

 
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▲14金と

香を取る手が素晴らしい手です。

 

23の地点へ角も利いているので

この金も 取ると早く詰んでしまいます。 

 

▲14金は△同玉よりありません。

 

 

:初手▲24金 △同玉 ▲25金 

 △13玉 ▲14金 △同玉 ▲24金


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上図

 

2回目の【歩頭の金】です。

 

これも 同歩と取れませんね。 

角のラインに玉がいます。

 
取ると 王手になってしまいます。 

 
なので 取る一手です。 

 

:8手目△24同玉 ▲25香(以遠打)

 

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△24同玉と進み

 

先ほど取った香で ▲25香と王手します。

 

この香打ちは 

上図のように 25でも

下 くに つ (以遠打)


26   27   28   29の地点から打っても

同様に詰むので

 

以遠打(いえんだ)といいます。

当ブログでも 過去記事で何度も登場しています。

(この記事の一番最後に リンクがあります。)

 

そして 非限定打ともいいます。

 

*25~29まで

どこへ打っても良いので 限定打ではありません。

 

詰将棋の作品としては 

キズのある作品(完全作ではない)かもしれませんが

 

この手も含めて全部 憶えてしまいましょう。

 

 
続けます。
 

:9手目▲25香 △34玉 ▲23角成

 

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【香の特性】

 

14の香を取って

 

25へ打ち 23へ角が成る事ができました。

 

香は 「足が長い」駒ともいえます。

 

遠く 23の地点へ利いているからです。

 

香車の 駒の利きに守られての

▲23角成が 絶好手になりましたね。

 
この馬も 取れませんので
 

 

:11手目▲23角成 △44玉 ▲45馬

 

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上の手順で 詰みになりました。

 

駒台に 歩が余っています。

 

駒余りの作品ですが

このまま憶えてください。

=現代の書籍の詰将棋にはないですね。

  

 

歩が余るということは

作品としては不完全ですが

 

実戦練習として考えて 憶えましょう。

 

 

・詰上がりで 駒が余らない

 

・限定打である 

などなど 本当は完全作が望ましいですが

 

このブログの【詰将棋並べ】の連載では

古い江戸時代のものを取り上げて
いて

 

不完全な作品も含めて勉強しています。

古典詰将棋には 


大切な勉強の要素がたくさん詰まっています。

 

ご容赦ください。

 

*不完全な理由やその用語も 

随時 記事にて説明をしていきます。

 

 

:反転図


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いつものように 反転図です。

 

初形を反転した図です。

 

この反転図は

詰将棋並べの初回から

ずっと練習してきていますが

 

この勉強も是非 お願いします。 


 

違和感のなくなるまで 

この玉を自玉と想定して

 

自玉に詰みがあるなしを 丁寧に練習です。

「継続は力なり」ですね。


では 上図から 手順を観て

ここまで書いてある内容を 思い出しながら

ゆっくり 詰めてみて下さい。

 
 

詰め手順:

 

24金 同玉 25金 13玉 14金 

同玉 
24金 同玉 25香 34玉 

 

23角成 44玉 45馬   

 

まで 13手詰

 

 

:反転図からの詰上がり図


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上図が 詰上がり図です。

 

自玉に 詰みがあることがわかりましたね。

 

では 手前を手番として

手前の玉=自玉と想定した玉の

 

詰めろを 外してみましょう。

 

 

:△22玉

 

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△22玉としました。

 

【玉の早逃げ】です。

 

持ち駒を使わないので

リスクはありますが

 

終盤で 次の自分の手番で相手玉を寄せる

などの攻防で 駒が必要なときは

 

この 【玉の早逃げ】を考えてみましょう。

 

上図で 玉は 詰みません。

 

もう一つ 詰めろを外す手を観てみます。
 
 

:△22金

 

 

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持ち駒の金を22へ打って

詰まなくなりました。

 

この手は 32の角取りにもなっています。

 

▲25桂の王手には △12玉として詰みません。

 

持ち駒の金を使うので

実戦で 前述のような攻防の際には

 

相手玉への攻めに必要な金なら

先ほどの早逃げが良いかもしれませんね。

 

局面に応じて

いろいろな 受け・攻めを考えていきましょう。

 



 

今日の勉強は終わりです。

 

手順は 憶えるまで 繰り返してみて下さい。

 

お強い方は頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの確認も お願いします。

 

そうして「詰めろ」を 

外す手もいろいろあるので

 

練習してみましょう。

 

 

例:

 

・22玉 (玉の早逃げ)

 

・22歩 (しっかりと金を打って受ける

 

 

 

上記は 例です。 


憶えておいてくださいね。

 

まだまだ 逃れる手がたくさんあります。 

 

お強い方はたくさん

詰めろを 外す手を探してみて下さい。

 

また一緒に勉強しましょう。


【用語に関連する過去記事】

・以遠打→待宵第22番

  

 

非限定打→待宵第24番



不完全作→待宵第34番




局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。