将棋の勉強・羅針盤

 

 

8枚落ちの対局から 「その3」です。

お友達と指した1局を 数回の記事に分けて

学習しています。

今回は「その2」からの

「指し継ぎ」です。

 

前回までの記事はこちらです。

8枚落ち実戦・その(1)初手〜31手まで

(指了図1)



8枚落ち実戦・その(2)32手目〜37手目まで

(指了図2)








図:8枚落ち初形図

rsn9-1

上手(うわて):自分

下手(したて):お友達

お手元に盤駒をお持ちの方は ぜひ

上図を作成し

下記の手順を ゆっくり 並べてみてください。




【初手からの手順】

 

△32金 ▲76歩 △72金 ▲26歩 △74歩 

▲25歩 △73金 ▲24歩   △ 
同歩 ▲同飛

 

△23歩 ▲28飛 △64金 ▲38銀 △54歩 

 

▲27銀 △55歩 ▲26銀 △62玉 ▲25銀 

△44歩 ▲24歩 △同歩 ▲同銀 △53玉 

 

▲23銀成 △43金 ▲32成銀 △65金 ▲23飛成 

△54玉 (←指了図1はここまで)

▲78金 △76金 ▲68銀 △
84歩

 

▲69玉 △85歩 

まで 37手目 (指了図2)

 

 

図: 指了図(2)

 

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前回記事では 

この 指了図(2)の局面で 差し掛けとしました。

 

下手が大優勢です。

 
今回の記事は ここからさらに指し継いで

投了の局面までを観ていきます。 

 

 

【指了図(2)から投了図までの指し手】

 


▲77銀 △75金 ▲33成銀 

△53金 ▲34成銀 △64玉 ▲33龍  △
56歩

 

▲44成銀 △52金 ▲66銀 △73玉 ▲53成銀 

△同金 ▲同龍 △64銀 ▲52龍 △57歩成

 

▲同銀 △56歩 ▲44角 △57歩成 ▲62角成 

△83玉 ▲63龍 △92玉 ▲
72龍 △91玉

 

▲81金 

まで 66手で下手の勝ち

 

 

投了図: ▲81金まで

 

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上図までで 上手の自分が投了しました。

上手玉 見事に詰まされました。


 
では 前回の指了図(2)から

投了までを 詳しく観ていきます。


*以下の図に 番号をつけますので

ゆっくり お手元の盤駒で 

駒を動かしながら

記事を読んでみてください。


【普段 当ブログの「詰将棋並べ」で 

盤駒を使用して学習されている方へ】


当記事は 指し将棋の棋譜での

学習の 振り返りなので

いつもと 少し 

記事の構成が違うかもしれません。

棋譜の本筋から離れた進行

【変化】と表記したり

(詰将棋では 玉方が手を変えると「変化」ですね)

棋譜の手順とは

異なるその【変化】についての記述も

特に この(3)では

たくさん出てきます。

なるべく 丁寧に書いていきますので

指し将棋の 学習の一例として

観て頂けると 嬉しいです。


 

 

再掲:37手目△85歩【指了図(2)】

 

 rsn11-1

△85歩とした局面です。

 

前回記事を覚えていますか?

 

参考図:

C32B8221-23AD-4A7D-81CF-E367AC31491E
 
上図の 赤枠のことです。  


下手の 「カニ囲い」の完成まで 

あと1手ですね。

 

58の地点に 金を移動させると

カニ囲いが完成して  

5筋の守りは より しっかりします。

 


*ここで その(1)の記事で書いたことを

思い出してください。

冒頭手順の

▲24歩 △同歩 ▲同飛 △23歩 ▲28飛

のところです。 

下手は 【棒銀戦法】で 

銀を使っての攻めという 方針なので

うまく 1手を損せず  攻撃が成功すれば



先手の一手は 囲いの完成を目指す手

(▲58金)


と できたのですね。


上記の5手は 飛車を引く場所はともかくとして

下手からの ▲24歩から始まると

お互い こう応対するしかない展開です。

なので 「一手」としています。 

 


→その後に棒銀で もう一回

▲24歩 △同歩 ▲同銀としましたから

 

上図までの局面で 



*下手は 1手損をしています。

 

 

図2:36手目まで ▲58金 


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上図は 一手損の手順せず

36手目まで進んだ時の 仮想図です。

カニ囲いが完成して 

上手の8筋の歩が 84にいます。



 
この図を観て
 

1手違うのも 大きいな !  とみるか

 

まあ、大したことないかな と思うかは

今後 手合いが上がるにつれて

大きな差になるかもしれません。


将棋の上達は地味なところから。です。
 
 

*次回からは ぜひ

【一手の重み】にも注意していけると

良いなと思いました(^^)

 


盤駒をお持ちの方は 盤面を

指了図(2)に 戻してください。

 

図3:指了図(2)から ▲58金 △86歩

 
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では 実戦の局面 指了図(2)に戻して

ここから 囲いの完成を目指すと

どうなるかも 観ておきましょう。 

 

下手は カニ囲いまで 

あともう一手 ▲58金で完成だからと

 

8筋の上手の金に対応しないで



▲58金とした図です。


 

対して 上手は

8筋の歩を さらに伸ばしてきます。

*これは実は 上手の狙いにはまっています。


*下手は おそらく58金と指してくると


考えて・想定して


△84歩 〜 △85歩と伸ばしたのです。



 

図4:▲86同歩 △87歩


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下手は 上図

 

△87歩成は嫌なので ▲同歩としますが

 

△87歩と

角の頭に歩を打たれて 嫌な感じです。

 

△87歩には  ▲66角として

△同金なら

下手の角と 上手の金の交換

 

下手は

「大駒」を渡すということになり

なんとなく8枚落ちの棋力では


嫌な気持ちになるものです。


この8枚落ちの手合いでは

避けたい やり取りです。

 

 

実戦では この△86歩と来られる前に


▲58金と上がりたいのをこらえて
 

 
指了図(2)から


  

図5: ▲77銀

 

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囲いは 未完成ですが 8筋を察知して

 

実戦では 強く ▲77銀と上がってきました。

 

この手で△86歩には 

▲同銀や▲76銀 とできて

8筋の守りは大丈夫です。

 

下の図のように

上手がこの 77の銀を取ってくれたら

 

下手も気持ちが良いと思います。

 

 

図6: ▲77銀 △同金 ▲同角

 

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上手が 77の 銀を取れば

▲77同角として 角が出てきて

 

すっきり55へも角が利いてますから 

もう 勝ちは目前です。


*下手の 駒が捌けた という表現をします。


下手は 角が移動して

88の「壁」が解消されていますり


=79→88へ

玉が移動出来るという意味です。


 

次は ▲33成銀から 龍も活用すれば

 

角と龍 上下で攻めて 正しく 下手の完封勝ちです。

 

従って 上手はここで少し 頑張ります。

 

盤面を 図5に 戻してください。
 
 

図7: ▲77銀 △75金


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上手はなんとか △75金で粘ろうとします。

 

しかし  下手が勝勢は間違いないですし

 

上手には 良いところがありません。

 

手合い違いですね。

 

 

図8:△75金 ▲33成銀 △53金 

   ▲34成銀 △64玉


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上記の手順中

 

下手の 成銀を使っての攻めが 着実でした。

 

上手は指す手がないので

 

△64玉としましたが 

これは当然ながら悪手です。

 


 

図9: △64玉 ▲76歩


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△64玉に

▲76歩と打たれると

75の金は どうなるでしょう?

 

 

図10:▲76歩 △65金 ▲66歩
 

A7620D5D-FF09-4A68-B8D2-452D7002DF4F

これで 

上手の 貴重な金が取られてしまいます。

 

△64玉とすると

 

金の逃げ場所を 塞いでしまうのですね。

 

しかし 自分は

下手は▲76歩と

打ってこないと思っていました。

 

*もしも△64玉に▲76歩なら

 

△56歩として ▲同歩なら 

△65金としようかと・・そういう算段でした。


図々しい上手の読みです。

 

 

図11: 76歩 △56歩


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上図の局面で もし 下手の陣形が

 

58金と上がっている

【カニ囲いの完成形】なら

 

このあと▲75歩と金を取って 

△57歩成にも ▲同金とされ

 

上手 投了でした。

 

上図から 

▲75歩 △57歩成 でも下手の勝ちですが

 

57の 「と金」は 

攻めの拠点を作られたことになるので

8枚落ちの下手は 少し注意が必要です。



*上手の自分は

 下手 は▲76歩とは

指しにくい手と思っていました。

 

 

図12:▲33龍


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実際の進行は 

△64玉に ▲33龍でした。 

 

下手はここで▲33龍として 

2筋から「と金」を作る予定だったとの

 

局後の感想でした。


*▲76歩とは指して来られませんでした。


 

【△28歩がある】

 

 

図13: △28歩

 
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その(2)でも書きましたが


上手の この手には注意が必要です。

 

ここで 下手も

▲23歩から 

 

「と金」を作ろうとしても 

次で △29歩成から

 

桂馬を取られたりと 嫌味ですね。

 

実戦では △56歩と 

手薄な5筋の様子を見る手を

 

指してみました。

 

図14: △56歩


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この△56歩は

先ほどの 金を殺す手を


避けているのと

 

57の地点への「と金作り」の意味合いの手です。

 

△64玉とか この △56歩とか

 

上手は  相当図々しい手を指していますが

 

こうでもして 

下手に間違ってもらわないと

 

8枚落ちでは どうにもなりません 汗;。。

 

 

 

図15:△56歩 ▲44成銀 △52金 ▲66銀

 

0A157069-2F62-4A6B-ABD7-6461E6550BFC

下手は 

成銀を金にぶつけて交換を迫ったり

 

▲66銀として

角の活用を見据えて 金にぶつけたりと

 

絶好調です。

 

やることがないので上手は・・

 
 

図16: △73玉 ▲53成銀


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△73玉としてみますが

 

次の ▲53成銀がまた 好手です。

 

(△同金 ▲同龍はもう仕方ない・・)


ここから 寄せてください!の心境でした。



 

図17:△53同金 ▲同龍 △64銀 

 ▲52龍 △57歩成 ▲同銀


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・・もう 下手の勝ちの局面です。


上手の「と金」を取ってしまう

▲57同銀は


勉強している  実に 落ち着いた手でした。


この手で 角筋も通りました。

 

 

図18:▲57同銀 △56歩 ▲44角


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もう一度 銀の頭に

△56歩と 叩いてみたりして

少しでも間違えてくれないかなー

 

とか・・。。思っていました。

 

しかし 次の▲44角が絶好手で

この△56歩のタイミングでの


角の活躍!

 

これが【詰めろ】なんですね。

詰めろとは・・次に何か対応をしないと

かけられた方の玉が 詰む状態です。 

 

しかも 上手は 

詰めろとは解っていても

 

それを防ぐ手段も

適当な手がないので あきらめました。

 

 

*この詰めろの手順は

易しいです。

 

日頃 詰将棋をやっている方なら


図18から 上手が対応をしなかったとして

以下のような手順が浮かぶかと思います。 

 
 

図19:▲62角成 △83玉 ▲84金 

 △92玉 ▲71馬 △91玉 ▲82馬


1403EBF0-EBBC-4FE4-A81E-6CDA3B5A6D0E

上記の手順で

自然に上手玉を追いかけ 詰みがあります。

 

上手は 図18の▲44角の次に

詰ませてください。。と

 

△57歩成として 首を差し出しました。


 

図20: △57歩成  ▲62角成 

 △83玉 ▲63龍 △73銀打


E531CF6B-C2C5-4C2A-91E9-1F2371430983

本譜の進行で

 

下手は ▲62角成から ▲63龍でした。

 

これでも詰みです。

 

 

上手は本譜では △92玉として

上記の△73銀打としませんでしたが

上手が 73銀でも 以下のようになります。

 


図21:
 ▲63龍 △73銀打 ▲72馬 △84玉 

▲83金 △94玉 ▲73金

 
95玉 ▲96銀 △84玉 ▲83馬


47C2E53C-7513-4B4E-B31F-C15659669D6A

長いですが 詰みです。

 

長い詰みは難しいな・・ という方には

 
図20から 

 

図22: ▲96歩


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△73銀打に

 

この▲96歩が 

次の ▲95金 と ▲83金の

 

両方からの詰みがあり

上手玉は 

必至(ひっし:次にどう対応しても詰む状態)
です。


長い詰みか 短い必至か。

お好きな方を 選んでください。


ただし 一回は 

自玉の安全度を みてください。

 

自玉が詰む詰まない の確認です。

 
上図の 下手玉を見てみると
 

57に上手のと金はいますが 

大丈夫です。

玉の周りに金が


しっかり2枚います。

下手玉はすぐには 詰みません。 
 

 
図18に戻って △57歩成のあとから

 

図23:▲62角成 △83玉 ▲63龍 

△73銀打 ▲72馬 △92玉

 

6759B95C-B769-4BC8-A5AE-4E599DF75184

 

▲72馬のあとに △84玉ではなくて

 

△92玉としても

 

 

図24 ▲83金 △91玉 ▲61龍

 
370ACD26-9B75-4D8B-9B48-03E35F8310D9


これも詰みです。

 

*実際の進行では

上手は 73銀とは打ちませんでした。

 
記事冒頭の手順中

▲63龍から △92玉と進み

以下 上手の投了となりました。 

 

 

図: 投了図再掲

 

 rsn11-2

終盤も 見事に 指されて負けました。


終盤は大事です


じっくり並べてください。


こちらも勉強になりました。


ありがとうございましたm(_ _)m

 


 

 

【学習のまとめ】

 

・8枚落ち 「下手棒銀戦法

 

・2筋の交換のこと :1手の損得(次は注意しましょう)

 

・飛車の成り場所 22か 23か 21か。

 

・龍が作れたら カニ囲い

 

・中盤:上手の金を攻める 銀などをぶつけていく

 

△28歩には要注意です

 

・下手は 7段目 玉頭には「と金」を作らせない

 

 =攻められそうな拠点を作らせない

 

・角も使いましょう。

 

・詰みが 長くて難しいなら 玉の行き場所を狭める手で

 

寄せましょう。

 

・狭めて狭めて 玉を追いやって 

 とどめを刺すで良いですね。

 

 

 

お疲れ様でした

 

楽しかったです。

 

今回は お友達に完敗でした。

駒落ちでも 平手でも

こうして 指した1局を 

振り返って学習すると 強くなります。 

 

また一緒に勉強しましましょう。

 

8枚落ちの一局でした。

 
参考記事:易しく書いてあります。

【詰めろ と 必至の違いについて】 

 

 

 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。