音楽鑑賞室(少しずつ・楽しく)

名盤への旅路  ⑥



今回は ベートーベン交響曲第6番 「田園」です。

ベートーベンの交響曲の中で

ベートーベン自身が

唯一 自分自身で「標題」を付けた作品です。

 2020年6月23日更新
ベートーベン交響曲第6番「田園」

  ウィキペディアさんより



大変な名曲です。

自分も大好きな作品の1つです。

この第6番も 名盤揃いですね。

今回 数多の録音から自分で選んでみたのは

ニコラウス・アーノンクール 指揮

ヨーロッパ室内管弦楽団の1990年録音
 
ベートーベン交響曲全集から選択してみました。






小規模編成で 高度に 洗練された楽団とともに

演奏された 素晴らしい録音です。

(室内管弦楽団というくらいですから 小規模です)


*YouTubeさんより第1楽章





*第2楽章以下はご検索してお聴き下さい。


音楽とは聴く人を開眼させたり激しく揺り動したり


さらには驚かせたりするために存在し 
時代考証であれ何であれ


自分はそのために必要なものを取り入れているに過ぎない

 

という アーノンクール自身の言葉を

 

見事に具現化した…全集といわれています。

 

ベートーヴェン交響曲全集

 

1990年録音

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交響曲第6番「田園」は 

個人的に 大好きで ことあるごとに聴きます。

 

この 田園  という作品 

アーノンクールの姿勢・演奏スタイルが合っていると


勝手に 思っていて 楽しんでいます。

 

自然美の情景の描写に留まらず

 

精神性・心情までもを 作品を通して


表現する事を 


求められる作品であるのは有名です。


アーノンクールの演奏は 見事です。


昨今の話題だった・話題の

 

ピリオド奏法

 

議論など 

詳細は 各々で是非 ご検索ください。



アーノンクールに関しては 

 

「常に先端をいく人」という印象を

先入観でもっていましたし 


尖った演奏や人物像を


思い描いて 感じていました。

 

このシリーズでは この録音以前


のアーノンクールとは少し違います。

生き生きと 鮮明・溌剌
 は 攻撃的でなく

そしてちょっぴり刺激的(ここは同じでしょうか)

 

全体に とても良い仕上がりと…

はじめて聴いた時 感じました。


(浅学のアマチュアの感想です。。。


スルーしてください)





従来の 大規模編成の

オーケストラでの演奏も好きですが・・

 

室内管弦楽団の小規模だけれど

集中・濃密  

このような 演奏も素敵です。

*下記が各楽章での「表題」です


このような自然の中での 体験がありますか?


自分自身は自然の中での生活経験がありません。


想像で思い描いて 聴く 


いろいろな録音がありますが


それぞれの楽章での表現が楽しみでもあります。


情景と共に もっと深い心情を描こうとした作品なので


曲からそこまで 聴き手が受け取れるかも興味深いのです。


9作品ある交響曲の中でも 


*5楽章であること


*標題


*3~5楽章までが続けて演奏される など 


創意工夫がありますね。



第1楽章:

Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf

dem Lande

(Awakening of cheerful feelings upon arrival in the

countryside)


「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」


第2楽章:

Szene am Bach

(Scene by the brook)


「小川のほとりの情景」


第3楽章:

Lustiges Zusammensein der Landleute

(Merry gathering of country folk)


田舎の人々の楽しい集い」


第4楽章:

Gewitter, Sturm

(Thunder. Storm)


「雷雨、嵐」


第5楽章:

Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefühle nach dem

Sturm

(Shepherd's song; cheerful and thankful feelings

after the 
storm)


「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」



*どのようにお聴きでしたでしょうか。



自分は ベートーベンの付けた「標題」に注目して


この作品は 聴いて 楽しんでいます。

 

 

読んで下さり

 

ありがとうございます。