将棋の勉強・羅針盤 ⑦

 
今回は 指し将棋(本将棋)においての

ルールから 2つを学習します。 


 

【テーマ】


 

千日手について

 

連続王手の繰り返しは反則になる

 


この2つは

しばしば聞かれる言葉です。

意味は おおよそ理解していても

 

いざ 誰かに聞かれたときに

説明できますか?
 


*正確に 説明するのは

なかなか 難しいと思います。

日本将棋連盟公式HPより

 

 


Wikipediaさんより
 

 


 


まずは 上記リンクをご参照ください。


今回の記事では 局面図を使って

ゆっくり 理解が深まるように 学習していきます。 

 


実際の プロ公式棋戦での棋譜を観て

学習するのが 一番分かり易いのですが

今日の時点では

プロの棋士の
棋譜」は

将棋連盟の許可を得ずに

 

使用してはいけないとされているので

 

棋譜を使いながらの説明出来ません

Wikipediaさんの局面図を基に

学習をすすめることといたします。 

 


 
日本将棋連盟公式HP  対局規定(抄録)

第6条  A. 千日手より引用


1.同一局面が4回現れた時点で「千日手」となり、無勝負とする。

 

片方の手番で 同一の局面が連続して4回出現すると

 

「千日手」 が成立したといいます。

成立したら その対局は 勝敗なしの無勝負となり 

 

手番(=指す順番:先手と後手)を入れ替えて

改めて 初めから指し直すことになります。

 
本将棋の 大枠のルールとしての千日手は 

これです。

3.連続王手の千日手は反則である(第8条反則の第7参照)。なお、同一局面とは、「盤面・両者の持駒・手番」がすべて同一を意味する。


第8条 反則より引用

 7. 連続王手の千日手とは、同一局面が4回出現した一連の手順中、片方の手が

  すべて王手だった場合を指し、王手を続けた側がその時点で負けとなる。
  従って開始局面により、連続王手の千日手成立局面が王手をかけた状態と
  王手を解除した状態の二つのケースがある

 



上に引用文をを挙げましたが

文字だと「わかりにくいですね」




【連続王手の繰り返し 4回は反則負けになる】


 

これは 【連続王手の時にのみのルール】


であるので 留意して

 

心にとどめておきましょう。




もう少し簡略に 図で 説明してみます



 

*Wikipediaさんより局面を引用しています。

 

:初形図 A

273AEEBE-B8B3-4D65-BC22-B01D09835716
 

上図から「手番は▲先手」といたします。



上図  A 図  が4回出現すると千日手です。

 


:初形図A から ▲71銀


91ABBD09-8D21-4E13-BF06-C8942CE558EA


▲71銀と 後手玉に 迫ります。

 

次も 先手が手番なら 

▲82銀成 ないし ▲82龍で詰みですね。

後手は 受けないと 詰まされてしまいます。 

 

 

:初手 ▲71銀 △73銀打

 

F2B0B0EE-4DCD-46CE-A1D9-31BA18E8D8B5

 

後手が △73銀打と頑張ります。

 

82の地点を 数で受けました。

 

 
このあと どう進行するのかを観てみましょう。
 
*下記の進行を 盤駒を動かして並べて

その際 盤面だけでなく

持ち駒と 手番 にも ご注目下さい。


 

:初手 ▲71銀 △73銀打 ▲82銀成 △同銀 

     ▲71銀 △73銀打


43BC5A90-D3CD-4732-AC00-727FE29FF8F4

続けます。

 

:▲82銀成 △同銀


rsn7-1


そうなんです・・

先手 後手 それぞれが

最善と思われる手を選ぶと 

 

同じ局面が出てきます (上図)


* A図と同じ局面が2回目です。


 

何度やっても

同じ手順で 同じ局面図が出現します。

 
上図から 進めてみますね、、
 


:・・▲71銀

 

 

rsn7-2

これは 初手と同じ盤面ですね。

手番・ それぞれの持ち駒も同じです。


図:・・△73銀打

rsn7-3

その次の手もまた 同じですね。。

▲82銀成と 王手します、

 

:・・▲82銀成 △82同銀

 

rsn7-1

上図は 初形図Aと 

手番も 局面も 持ち駒も全く同じです。。


3回目です。


一番初めの図(初形図A)が

 

同じ局面 ・手番・持ち駒

4回出現すると 

 

「千日手」といいます。

 

*現時点での規定です。



【このA図が 4回出現で 千日手です】

rsn7-1

 






*さて ウィキペディアさんをご覧下さい。



ここからは 詳しく知りたい方向けです



*例え途中で 違う「手順」が出ても



また 複雑な局面などで



数手が 延びたとしても



同一局面へ戻れば



千日手です。



金や銀を打ち変えたり 



成ったり 不成だったり



手順だけ変え 延々と指して



千日手を避ける将棋も



昔の公式戦で実際にありました。 




ウィキペディアさんに記載されていますので



是非 お読みください。



(歴史ですね)




2019年11月現在は  



途中の手順は問わず 



現れた 



「同一 局面 4回」




「駒台の持ち駒が同一」




手番が同一 」が出現 なら 



千日手です。



以前は 同一局面に戻る同一手順 3回


 

というのが 千日手のルールでした。


 

しかし 手順まで全く同じというと 



無限に指せることが可能なため


 

「同一局面が4回」に改められました。

 


以下で 



*手順で 同一にしてしまうと



何が起こるのか?



その一例
を示してみます。


 

一言でいうと 無限に指せるのです。


 

 

局面1

A6DC396B-296D-4470-80AB-7154CFD894E8

角換わり腰掛銀の局面です。



先手後手が同形の よく見かける図です。



手番は 先手です。 

 

ここで ▲45歩と仕掛けたいのですが

 

先手自信がない。

 

以前の規定ですと 

これから説明しますが

 

千日手にならないように

 

仕掛けの順を 指しながら延々と考える事や


引き延ばす事が出来ました。

 

*以下の図は 難しく考えずに



先手と後手の 飛車のみに ご注目下さい。


 

 

:▲69飛 △41飛


0809A217-3E26-4BD8-8B19-E7B72753EEC7

先手は▲69飛と

 

飛車を横に動かしました。

 

後手は 自分からは仕掛けるのが

無理と判断して

 

81にいる飛車を △41へ移動しました。

 

:▲29飛 △81飛

 

E612CEDF-50C9-40DD-9D5B-34275763D1E8

お互い 飛車を横に動かして

相手の出方を みています。

そして上図 

 

局面1に 戻りました。

 

局面自体は 同じ局面の 2回目の出現です。

 

持ち駒も手番も同じです。

 

手番も▲先手ですね。

 
 

:▲39飛 △41飛

 

537E13E3-7444-4A50-BB9D-9E49A78374C1

今度は 先手は 

▲39飛と 手を変えてきました。

 

後手は 先ほどと同じ △41飛です。

 

 

後手は 

手を変えずに指していますから

千日手になるのを望んでいます。 


*このまま千日手になれば 

先手と後手が入れ替わるのです。 



先手が欲しいからです。



 

:▲29飛 △81飛

 
DF5F6EC4-DE38-417D-8691-9ACA8F7769E4
 

途中の手順は 変わりましたが

 

上図は また 「局面 1」に戻りました。

同じ局面が出てきたのは これで3回目です。


 

*途中は 同一手順ではありません。

 
 

さらに進めます。

 

:▲69飛 △41飛

 
A77CC395-FB13-4DEB-AB88-1692130647D0

上図は

(局面1から 指し始めて)

69  
△41


▲29  △81  

(局面1*2回目)

39  △41


▲29  △81  

(局面1 *3回目)

と 続いたのちの



69 △41と 飛車を動かした図です。



先手は 一つ前の手番とは 

また違う手ですね。

3回連続同じ手順ではない

(先手が手を変えている)ので

以前の千日手の規定ですと

ここまで

3回連続 同じ局面が出ていても 



同一手順が 3回連続していませんから

千日手にはなりません。



後手は 同じ手順を指していますが

先手が 手を変えています。

またまた次に 先手▲39飛などと指したら 

 

先手は もっと長く引き延ばしたり 


考えられますよね。

 

 

:▲29飛 △81飛

 

 

38C5B75A-4A55-4CB2-9462-5FA329DF30B3

上図は

 

局面は 同一のものが4回目ですが

 

手順は連続3回 同じではありませんね。

 

 

:▲59飛 △41飛

 

64E20C0B-C497-4605-A253-BAFCE2F767B7

 

今度は 先手 ▲59飛としました。

 
「局面1」に 戻ることはあっても

途中の手をあれこれ変えて 
 

千日手にならないようにしながら

 

さらに 考えることができます。

対照的に後手は 頑なに手を変えません。 

 
 

:▲29飛 △81飛

 

rsn7-ex6

 

ついに 5回目の同一局面です。

局面1と 

 

持ち駒も同じ 手番も先手で

 

同じです。

千日手にしたい後手と したくない先手。

 

 

これでは永遠に 対局が終わらないのです。

 

 

従って 

同一局面・同じ手番 4回で千日手とする

 

現在のルールが規定されたわけです。


 

アマチュア同士で指していて

千日手になったら

「4回目 ですね?」

 

と お互いに確認するか

 

大会なら審判員の人


将棋道場なら 道場主さんや

手合係さんへ言って

 

判定していただくと良いでしょう。


プロの先生の棋譜でも

実際の局面がどんなものなのか

連盟モバイルなどで是非 ご確認下さい。


千日手は 意外と多いです。

 


 

 

次は 


【先手が全て王手の連続】


で迫って

 

同一局面が4回 出現するの指し手を観ていきましょう。

 

これはルールで決まりがあり 


 

反則になります。


 

連続王手の同一局面 4回目 は反則になりますので

 

攻め方 (ここでは先手) が

手を変えなければなりません。

 

*先ほど学習した ▲71銀からの手順は

王手の連続では
ありませんでした

 

ので「千日手」となります。

 


:初形図B


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では 観ていきます。

手番は▲先手にあります。

 

 

:初手 ▲22龍

 

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先手▲22龍と王手しましたね。

 

 

:初手から ▲22龍 △24玉


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後手玉は 逃げる場所は 1箇所です。

 

△24玉ですね。

 

 

 

:初手▲22龍 △24玉 ▲33龍

 

 

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△24玉へ ▲33龍と王手します。

  

△13玉と戻らないと 詰みです。

なので 頑張るなら当然 戻りますね。



図:△13玉と戻った図

rsn7-4

これは 初形図Bと 同じですね。

ということは 

手番は先手で 持ち駒も 盤面も同じですから



当然 ここからの手順は

先ほどの 繰り返しになります。
 
 

:・・・同じように 繰り返して


 
▲22龍(王手)△24玉   ▲33龍(王手) 


  

rsn7-7

 

上図から △13玉となり


 

初形図 B   13玉までの  


 

「局面が 4回出現すると」 


 

連続王手で迫った 先手の負けになります。



*先手の全ての手が王手でしたね。

 

 

連続王手でなければ 千日手なのですが

 

あいにく 上図での手順では 連続王手で


反則になるので要注意です。

先手は 
手を変え

王手以外の手を指さなければなりません。

 
 



 

今日の勉強はここまでです

 

簡略で良いので 

憶えておきたい基本ルールでした。

 

難しい事はありません。

指していて もし

 

ある局面が 繰り返し出現した時など

判断に迷ったら

上級者にアドバイスを頂きましょう。

 

ないし

上の基本だけ しっかりと

憶えておくと良いでしょう。

 

お互い指摘し合ったり 話し合ったりして

 

ルールのことで

トラブルにならないように致しましょう。

 

 

また一緒に勉強しましょう。

 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。