今日の「詰将棋並べ」

勉強の準備は良いですか。

 
初めてのかたは 以下の過去記事で

学習の進め方などを ご確認ください。
 



ぴよ将棋さんを使った学習方法もご参照ください。

 

 

ご自宅なら 盤駒で 

 

お仕事の休憩の時間なら

マグネット盤などで

 

実際に 並べてくださると嬉しいです。

 


自分は 自宅なら盤駒を出して

職場なら 休憩時間に

 

マグネットの盤駒を使っています。

 

今回も引き続き コツコツと

 

江戸時代の作品から勉強していきます。
 


天野宗歩のお弟子さんの【渡瀬荘次郎】

 

Wikipediaさんより




 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から

 

 

江戸慶応の時代の詰将棋です。

 

 

 

「待宵 第44番」 

 

 

【学習のテーマ】



*金の限定合


 

難しい詰将棋も 時間をかけて並べて

 

詰むまでの理屈を知る。

 


今回の問題は 初学の方には

少し難しいと思います

 

手数の長い詰将棋への苦手意識は 取り去りましょう。

 

ゆっくり時間をかけて 過程を学べば良いのです。

 

詰まない変化も一緒に憶えて

自身の 実力といたしましょう。


 

 

図:初形


47E7DB8C-09DB-4705-A78F-6E91EE4E5413


【詰め手順】

 

84桂 同歩 83金 同玉 82金 

93玉 73飛成 83金合 
92金 同玉

 

81銀 同玉 83龍 71玉 72金 

 

まで 15手詰

 

 

 

図:詰上がり図


81EF848D-A9CB-44AD-B425-C9BA33B37E16


何度も詰め手順を観ながら並べて

 

手順ごと 憶えてください

 
詰めて また初形に戻して
 

初形の局面を作れますか?

 

手が慣れてくるまで

反復練習してみましょう。

 
 

 

【学習・研究】

 

・初手の研究

 

作意の解答の初手は 「84桂」ですが

 

まずは その他の初手からは

「詰まない事」を 確認しておきましょう。

 
 

・初手 ▲62金

 

・初手 ▲82金

以下で  順番に 観ていきます。

 

 

:初手 62金


A510F1E5-8047-434A-83C9-417C6903C7DA


初手 62金は ごくごく普通の手です。

 

正しく玉方が応じると 詰みません。

 

 

 

:初手62金 同銀

 

A754C6A2-FDF8-48AB-9832-557134602C79

玉方は △62同銀としました。

この62同銀からは 詰みがあります。

 

 

 

:初手62金 同銀 84桂 同歩 62銀成

 

  同玉 73銀 51玉 62金

 

 
6D4EA79C-BED3-4483-9CFB-28010CC162F7
  


上記の手順で 詰みです。

 

途中の▲84桂が好手です。

 

飛車の横利きが通りました。

 

3手目▲84桂 同歩 62銀成に 

 

同玉ではなく 82玉と逃げたときも 

71銀 92玉 82金

 

までで詰むのです。

 

=この手順も重要なので

盤駒で並べて 憶えてください。

 
手順中に 


▲84桂 △同歩のやり取りが入っているため

 

飛車の横利きが3段目に通って 

玉が 93へと

 

逃げられなくなっています。



・初手62金を 同銀とすると

詰んでしまいます。



 

盤面を 初形に 戻してください。 
 

 

:初手62金 81玉

 

20F0481C-20EC-4160-8BF7-9DB361ED6C13

初手の62金には

 

△81玉が良い手で これで詰みません。

観てみます。 

 

 

:初手62金 81玉 82金 

 同銀 同銀成 同玉

 
E8EAE6F8-FA58-45C1-9477-D87C3E1F5DA6


攻め方は 82金から迫りますが

 

上図となっては 

銀と桂馬の持ち駒では 詰みません。

 

93玉からの脱出を防げない形です。

 

 

【初手▲62金の結論】

 

△81玉とされると詰まない。

 

 

次に 

初手 82金も研究しておきましょう。

 


盤面を 初形に 戻してください。

 

:初手 82金


16977A48-9B48-4062-9409-58D124B5DBCF

 

この▲82金も 普通の手です。

 

調べておく必要がありますね。

 

 

:初手82金 △同銀
 

7B0E2F13-F727-49FA-9EE6-3ADFFAE50B92

玉方は

△82同銀と取りました。

 

 
続けて観ます。
 

 

:初手82金 同銀 62金 81玉

 

  82銀成 同玉

 

85828C0F-1297-4E58-A4B6-EC6DB5608089

▲62金から迫ってみたものの 

上図 △82玉で

 

詰まない形です。

  

 

:初手82金 同銀 62金
 

00A9336D-71E7-48AD-B07A-7B68F8DC028F

▲62金までの図です

 

 

:3手目▲62金 81玉 82銀成 同玉
 

 

0B981F7F-AED0-4C83-9476-3C794B72AAAD

 

上図の形になると 詰みません。

 
*初手▲82金以下には 

 

他にも 抑えておきたい手があります。

再掲:初形図

my44-1

 

盤駒で並べてみてください。

 

初手 ▲82金 同銀 同銀成 同玉 

 

この図を 作成してください。

 


4手目△82同玉の時の持ち駒が 

金・銀・桂馬

 

であることも 確認をおねがいします。

 


*4手目 △82同玉から 

73金の王手には 93玉とすれば

 

93からの脱出を防げずに 詰みません。

 

 

*4手目 △82同玉に 

73銀
 9玉と逃げてください。

 

玉方の配置駒の

94銀の利きが 83の地点と85の地点に利いていて

 

詰まないのです。

 

 

【初手▲82金の結論】

 

△同銀で詰まない。

 

*82金 同銀 62金 81玉 82銀成 同玉

 

→【93玉を防げない】=詰みません

 

*82金 同銀 同銀成 同玉 73金 93玉

 

=詰みません

 

*82金 同銀 同銀成 同玉 73銀 93玉

 

=詰みません

 

 

*初手:62金・82金が

 

詰まないことを 確認してください。

 

 

 

では 作意の初手 ▲84桂の研究です。

 

盤面を 初形に 戻してください。
 


 

:初手 84桂

 
0AD88BBA-E287-420F-A843-45DBED0542C5
 

この手が 素晴らしい手です。

 

この初手が 真っ先に浮かぶ方は

 

詰将棋の勉強をしている人です

 
 

 

初手84桂 61玉

 

2ED6FF97-7684-4D5A-9DB2-9F812872CCB8

初手の84桂を取らない手順

簡単な詰みがあります。

 

*△61玉(上図)には

▲72金 51玉 42金で詰みです。

 
 

*△81玉には 72金までの 1手詰です。

 

 

:初手84桂 △同歩

 

47E135D0-6C0A-426D-BA60-8316786270E5


従って 

84桂馬の初手には △同歩よりありません。

 

 

:初手84桂 同歩 83金


662232FE-BF06-4C1D-AF6B-3D9BF8409582

初手▲84桂から 同歩 83金が

一連の好手順です。

 

 

:3手目▲83金 同銀


87876C8D-B1B2-4ABC-903E-AC860B04E84E

上図

初手84桂 同歩 83金に

同銀には

 


 

:3手目83金 同銀 73飛成 同玉 

 

62銀打 81玉 82金

 

D190BCE4-CCB6-4135-A02C-C6BCAA1E10B8

 

73飛成が好手で詰みです。

 

:初手84桂 同歩 83金 同玉 82金

 

F384064D-6613-423D-9A5E-36A1D6683CF3

3手目 83金を △同銀とすると 

 

73飛成が絶妙手で 早く詰んでしまいました。

 

したがって 

83金には △同玉が最善です。

 

 

:5手目82金 93玉 73飛成

 

091F1DDA-8B68-435A-9F0E-5D05C6884D57

82金の王手には 

飛車の横利きがあるので 同銀とできませんね。

玉方は93玉と逃げますが 

▲73飛成と追っていきます。

 

この後ですが
 

上図から 

83の地点に 合駒が必要になります。

 
 

【83への合駒の研究】

玉方はここで 合駒に使える駒として 

 

香・桂・銀・金・角・飛 があります。

 

以前から書いていますが

合駒について どの駒にするか

 

迷ったら 全部を調べる事です。



上記の駒を 順番に合駒してみて

どうなるか 観ていきましょう。
 

 

:7手目73飛成 93香合



760F2F10-5B54-4609-A8BF-B8FBF8BE1309

香車の合駒から観てみます。

香合には 

 

 

:8手目△83香合 92金 

  同玉(同香でも可)82龍


B178CB22-44E0-47C2-9510-09DF3E77C15B

香車は 前のみに駒の利きがあります。

82の地点に利きがないので 92金と捨てて

 

82龍と入れば詰みです。

 
 

従って 考え方として 

82の地点へ利かない

 

香・桂・銀・角は 

92金から ▲82龍で詰むことが解ります。

=82に利きができる駒が 

合駒の条件になると考えられます。

 

 

*香・桂・銀・角合は 

92金から 82龍で詰み。


盤駒で動かして ご確認をお願いします。


7手目 73飛成の局面まで 戻してください。
 

 

:8手目 △83飛合


5F27CD98-7128-4778-AC47-DE7367E83EFC


82の地点に利く駒は 

飛車か 金 ですね。

 

飛合から 調べてみましょう。

 

 

:8手目 83飛合 同金 同銀 95飛(以遠打)

 

 94合(図では歩) 82龍

 

709D0DD2-FC64-4345-95FD-931BB78F2D40

飛車の合駒は 上記の手順で 詰みです。

 

間違って 83飛合を取らずに 

▲92金 △同玉として 逃してはいけません。

 

=▲82龍には △同飛で詰まなくなります。



 

あっさり金で 83の飛車を取ってしまい

 

9筋から 飛車を離して打って王手をして 

94へ合駒させてから(逃げ道にふたをさせるのですね)

 

82龍で 詰みです。


 

★以遠打という用語は 憶えていますか?


手順中の 95飛は 

96〜99の どの地点から打っても

以後 同じ手順で 詰みになります。 



飛車合は 早く詰みました。

今度は 金合を観てみます。


盤面を 73飛成の局面まで 戻してください。
  

 

:8手目 83金合(作意)
 

055E0E61-3EDA-4D62-9303-AA6719BA8C20

飛車合は

手順中 攻め方に飛車を渡したので

95飛から詰みました。

 

この 金の合駒はどうでしょうか?

作意手順です。

 

この金は ▲83同金と

攻め方が取ってくれば △同銀で

 

詰まないことを見越しています。

 
 

:8手目83金合 92金

 

EC72D0AC-F76C-4C44-98C1-164A509730BC

83金合には 92金の王手がありました。

 

この手は 良い手ですね。
 
では 詰みまで 観ましょう。
 

 

:8手目83金合 92金 同玉 81銀 

  同玉 83龍 71玉 72金


732DA86F-DFBC-40A4-BCDC-1A67B2B70EF3

上の手順が作意で 鮮やかな詰みです。

 

*83金合に 92金 同香なら 

82銀の一間龍で 詰みです。

 

*83金合 92金 同玉 81銀に93玉

82銀不成までの詰みです。

 

*最後 13手目▲83龍を △同銀でも 

82金で 詰みです。

 

変化同手数駒余らず(変同):

最後の2手変同は 許容の範囲とします。
 

 

*最終手は▲72金でも▲72龍でも詰みです=最終手非限定・余詰

 

最終手余詰は許容の範囲であることも以前書きました。




*8手目の 合駒は 金が最善でした


*83へは 金のみが15手で 


最善  正解=限定合といいます。


どの合駒でも良いというわけではありませんでした。



 

 

:反転図

 

963FC14C-A7A5-4498-A111-232709C51160

いつもの 反転図からの詰みの確認です。

 

上図から

違和感なく 詰められるように練習しましょう。

 

また 初形図を作図できることも

大事な練習ですので お願いします。

 
詰め手順を観ながら ゆっくり 並べてください。
 
 

「詰め手順」

 

84桂 同歩 83金 同玉 82金 

93玉 73飛成 83金合 
92金 同玉

 

81銀 同玉 83龍 71玉 72金 

 

まで 15手詰

 

 

反転図では 

手前の玉は 自玉として考えて

この自玉に詰みがあることを

 

確認する訓練が大切です。

 

詰みがあることがわかったら

今度は 手番を手前として

この詰めろを 外しましょう。

 
盤面を 反転図初形に 戻してください。 
 
 

:▲43銀
 

366CF1A7-A918-454F-882D-B0C2BEB7DCB7
 


攻め方の飛車を取ってしまえば 

詰めろは外れ 詰みません。

 

簡単な手ですが 実戦では

時間が緊迫すると 凡ミスをするものです。

 

ほかにも手があるか 観てみましょう。

 

:▲71玉
 

4E0B2B5A-4B5F-4638-80B9-D3D59E6DE540


攻めの大きな拠点の飛車を取らずに 

71の銀を 玉で取ってしまいました。

 

これは痛い凡ミスです。
 

 

:▲71玉 73飛成


8375BA63-A00D-4E5E-A931-6E765CEFF0A3


ミスは致命傷になりました。

縦の 一間龍の形です。 

 

最終盤では 少しの判断ミス

取り返しがつかなくなることもあります。

 

上図は 詰んでしまっています。

 

玉方は どう応じても

攻め方の持ち駒に 金・銀があるので 詰みです。

 


 

 

今日の勉強は終わりです。


今回は 15手の中に 桂捨て 金捨ての連続と


83への金の限定合が 入っていて とても勉強に


なりました。


 

手順・変化などは

憶えるまで 繰り返し 並べてみて下さい。

 

お強い方は頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの 確認も練習しましょう。

 

そうして「詰めろ」を 外す手も

いろいろあるので 考えてください。  

例: 

 

*▲43銀→攻めの拠点の飛車を取り去る手
 

 

お強い方はたくさん

詰めろを外す手を 探してみて下さい
ね。

 


また一緒に勉強しましょう。

 
*用語に関連する過去記事

以遠打→待宵第22番


 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。