今日の「詰将棋並べ」

勉強をしていきましょう。

 

初めての方は  過去記事

 

【詰将棋並べとは?】

 

【ぴよ将棋さん】の盤駒使用方法・使用例記事を 

ご参照ください。 

 


ご自宅で盤駒あれば 

駒をお手に取って  並べてみてください。

 

 
 

 

江戸時代の名作からです。

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 
 

待宵の1番から順不同ですが


少しずつ取り組んでいます。 

 

ご興味ある方は

【待宵カテゴリ】から

 

その他の問題も 取り組んで下さると嬉しいです。

 

今日は

 

「待宵 第26番」 です。

 

 



 

 

図: 初形図

 

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詰め手順 作意手順

 

24桂 同龍 34角 21玉 43角成 

11玉 22金 同龍   
同と 同玉

 

42飛 23玉 32飛成 14玉 15歩 

 

同玉  35龍 14玉 25龍 

まで 19手詰

 

 

初形図を 盤上に配置して

 

上記の手順を観ながら

繰り返し  詰めて また初形に戻してみて

 

手順は 憶えるまで

並べて
みてください。

 

 

 

:詰上がり図



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詰将棋並べシリーズの 学習方法に沿って

 

今日も 勉強していきましょう。

 

 

【学習・研究】

 



今回の図式は 盤面の駒の配置は

玉を除いて 4枚です。

 

持ち駒は 角・金・桂 と豊富です。

 


実戦でも

詰みがあるかどうかを 読みたいところですね。

 


*この 詰将棋並べでは

解答をみて 並べて憶えるという学習方法なので


手筋や考え方などを  記事を観て 覚えていきます。 


詰みを考える  問題を解く楽しみは 


お手持ちの 書籍にて 

解図に 挑戦してくださいね。 

  

 

 





 

【初手の 「23と」 の研究】

 

 

初手 【23と】と

玉方の龍を取って 詰めば

話は早いのですが

 

この龍を 【と金】で取り去ってしまうと

 

飛車は手に入れることができるが

攻めの拠点・足場を失ってしまうので

 

詰まなそうかな?と思える人は 

詰将棋に 慣れてきた方です。



というわけで



実戦なら 一番始めに 考えやすい? 

【23と金】から 初手を考えていきましょう。

 

結論からいうと 初手で

【23と金】としてしまうと 詰みません。

 

 


:初手 23と 

 

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初手 【23と金】として 

飛車を手に入れました。

 

 

:初手23と 同玉

 

 
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玉方はこの【と金】は 取らないと 

どこへ逃げても

 

金を打てば詰みです。

 

 
と金を 取った上図から

 

3手目に王手をするとすれば

 

 

1:桂馬を打つ

 

2:飛車を打つ

 

でしょうか。

 
順番に観てみます。 

 

 

初手23と 同玉 35桂 34玉

 

 

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3手目35桂には 34玉と強く上に逃げて

 

以下 角や飛を打ったりして追いかけますが

 

どんどん 上に逃げれば 詰みません。

 

35玉 や 45玉 25玉と

 

上部への脱出が防げない状況です。

 

 


:初手23と 同玉 21飛 22歩合

 


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次は 飛車を21から打って王手しますが

 

軽く合駒をされて 詰みません。

 

このあと桂馬を打っても 

上へ上へと逃げられますし

 

角を打たれても

逃げても取っても詰みません。

 

 

 

*初手 23と は詰まない

 

 

したがって

33の地点の 「と金」を

 

攻めの 拠点・足場として

王手をしていきます。

 

攻めの 拠点 は大事ですね。

 

 
 

 

:初手 24桂

 

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24桂 以外の初手は 

同玉とされて詰みません。

 


一番最初に書いた 作意手順の

初手24桂からの3手が理解出来ていれば

 

脱初心者です。

 


初手24桂には 同龍が最善ですが

 

 

:初手24桂 21玉

 

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初手24桂に 21玉とすると

冒頭の作意手順の手数より

 

早く詰みます。
 

下の図で観てみます。 
 

 

:初手24桂 21玉 32金 11玉

 

  22角 同龍 同と
 


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このように  32から金を打てば 詰みです。

 

32金に 同龍としても 

同桂成 11玉 22成桂の7手で

同じく早詰です。

 

 

盤面を 初形に 戻してください。
 
 
ここからは 作意手順を

詳しく観ていきましょう。
 

 

:初手24桂 同龍 34角

 

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初形からの  この3手が

冒頭での素晴らしい手順です。

 

最初の攻め方の2手で 


23の龍の利きをらして

 

3手目の34角に 同龍なら

「22金」で 詰ませてしまおうと

 

する 3手です。

 

 

3手目の34角も

打つ場所はここに限定の 限定打です。

 


45角・56角・67角などの

以遠打は 詰みません。

 

後述します。

 

以前の記事でも 出てきたことのある
 

 

*以遠打(いえんだ) 

 

(この単語・用語は憶えてくださいましたでしょうか)

 

ではなく

 

角は 34角 

この地点に 限定で打たないと 詰みません。

 

 
 

:初手24桂 同龍 34角 21玉 43角成

 

36D91535-7FDB-4831-854D-4E15EC1657F0

 

3手目34角には 

同龍や 23に合駒をすると 22金で詰みなので

 

21玉と逃げます。

 

 

 

*34角に 11玉は 12金で1手詰み。

 

 

 

:5手目43角成 11玉 22金 

 

0A7A3508-BCEC-4A5D-8715-5F873639BEF4

 

34角の意味は 

21玉と玉方が逃げた際に

 

43角成として 

馬を作りながら 歩を入手することでした。

 


もし 45や56など

同じ 王手になる角のラインの

遠くの地点から打つと(以遠打にすると)

43にある この歩が 入手できません。

 

 

*3手目:34角は 限定打です。

 
 

限定打:ここの地点のみ詰む 駒の打ち込みです。

 

 

 

:初手24桂 同龍 34角 21玉 43角成

 

 11玉  22金 同龍 同と 同玉

 

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上図をみてみてください。

43角成としたあと 11玉とされ 

 

22の地点で精算をしました。

 

きれいさっぱりしましたが 今度は

 

と金の代わりに 

43の馬が  攻めの拠点で 残っています。

 

攻め方は この馬を盤上に残して 

駒台には 飛車と歩が1枚です。

 


詰みまでもう少しです・大分 追い詰めました。

 

 

*精算:駒を全部取って取られてをしてしまうこと

 

過去記事:数の攻め・足し算で 一度勉強した項目です)

 

 

 

:10手目22同玉 42飛


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清算の後に

42飛  と王手をしました。

 

ここは 玉から離して打つのが好手です。


32飛車と玉に 付けて打つと詰みません。

 


42飛に11玉と逃げれば 

33馬 21玉 22馬で 早詰みです。

 

 

この42飛ですが

 

52飛・62飛・72飛・82飛・92飛

 

と 下 くから っても 同じなので

 

先ほどの34角とは違い 

以遠打=非限定打
 です。

 

 

42飛を限定打にするために 

 


初形で 52へ何か駒を配置すれば

もっと良いのかも?しれませんが

 

そのためだけの配置は あえてしないのが

 

作家のお考えだったと思います。

 

 

*初形が 一番 美しいです。

 

 

:11手目42飛 23玉 32飛成 14玉 

 

15歩 同玉 35飛

 

 

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42飛と 離して打った効果で

 

23玉 と上部に移動されても

次の32飛成で迫れ 捕まっています。

 

14玉と逃げましたが 

 

ここは24玉と逃げても その後

 

34龍 15玉 25龍 と

馬のラインに乗って 龍で追えば詰みです。

 


 

注意:14玉 に 34龍は 

 

24に歩を合駒されると

 

詰みません。

 

=馬のラインが隠れてしまいます。

 

最後まで油断せず。

 

 

 

:13手目32飛成  14玉 15歩 同玉 

 

35龍 14玉 25龍



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最終 25龍でピッタリ詰みです。


当然ながら 途中の15歩が好手です。

 

*最後:25馬としてしまうと

 

23玉と今度は下へ逃げられて大変です。

 

最後の最後まで 注意しましょう。

 

最終手は 25龍です。

 



:反転図

 

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いつもと同じく  反転図からの詰みです。

 

盤駒でしっかり 詰みを確認してください。

 

 

違和感が なくなるまで

 

詰め手順を見ながら 練習してみましょう。



 

詰め手順

 

24桂 同龍 34角 21玉 43角成 

 

11玉 22金 同龍    同と 同玉 

 
42飛 23玉 32飛成 14玉 15歩 

 

同玉   35龍 14玉 25龍 


まで 19手詰

 




反転図からの

詰みの確認は できましたでしょうか。



毎回ですが練習です。

 


では 手前を手番として

この詰めろを 外してみます。

 

盤面を 反転図初形に 戻してください。
 

 

:33龍

 

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33龍と 

【と金】を取ってしまいました。

 

当たり前の手ですが

 

これで攻めの拠点を外して

 

詰まなくなりました。

 

 





 
 

今日の勉強は終わりです。

 

手順を憶えるまで 繰り返し

並べてみて下さい。

 


お強い方は
頭の中で動かして全部の変化を憶えてください。

 

自玉の詰みの確認も

いつも通りお願いします。

 

そうして「詰めろ」を 外す手も示しました。

 

やってみて 練習しましょう。

 
 

*例:33龍 拠点の【と金】を外しました。)

 

まだまだ 逃れる手がたくさんあります。 

 

お強い方は たくさんの手を探してみてください。

 

また一緒に勉強しましょう。

 


*用語に関連する過去記事


作意手順→待宵後集第5番

清算→待宵第34番


 

局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。