今日の「詰将棋並べ」勉強。

準備は良いですか


初めてのかたは 過去記事
 

 

【詰将棋並べとは?】

 

【ぴよ将棋さん】の盤駒使用方法・使用例記事



をご参照ください。 

 



ご自宅の盤駒で ゆっくり

 

職場のご休憩時間などなら

マグネット盤など

 

並べながら 読んでくださると嬉しいです。

 

 

コツコツと

 

江戸時代の作品から勉強していきます。

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 


今回は

 

「待宵 第7番」です。

 

 

【学習のテーマ】

 


玉の脱出路の
閉鎖・封鎖の手

 


尻金 (玉の下から打つ金)

 


玉を追い込む
飛車の打ち方

 







 

:初形

 

F7AC3B7D-C07C-4DD3-8BAD-E0A709D19842



詰め手順 ①

 

33角 同桂 61飛 42玉 41金 

 
52玉 62歩成


まで 7手詰

 


まず 上記の手順を憶えてください。

 

繰り返し並べて 練習するのは

他の 詰将棋並べのシリーズと

 

同様です。

 

初形を 自ら考えて 解かずに

 

解答を見て 良いのです。

 


並べて 憶えましょうというのが

ここでの 学習の趣旨です。

 

解答を見て 手筋などを

丸ごと 記憶しましょう。 

 


考えて解く練習は

ご自身でお手持ちの書籍で

 

お願いします(^^)。

 

 

 

:詰上がり図



17287635-F9DA-4E51-B1FF-A9D81E9E1445



詰上りから また

初形の
図面に戻してみて 

 

またそこから詰ませて 

という作業を繰り返して

 

手順を 憶えてしまいましょう。

 

 

*この 待宵第7番では

玉方が 手を変えて 詰む 

玉方変化 別詰み 駒余りの手順もあります。


特別な趣向がある時を除いて

現代の 詰将棋作品では

通常はないことですが

この手順も 並べてみます。
 

盤面を 初形に 戻してください。

 

:玉方変化 別詰み 駒余り 

  詰上り図 

 


BD07A267-996F-477C-934C-AE0E886550D2



初手の33角を 同金と取る手あります。

 

2手目の玉方の変化ですが 

ここから 別な詰みがあり
ます。

 

詰め手順 ②

 

33角 同金  61飛 42玉 41金 

 

32玉 31金 22玉   21金 12玉

11金 22玉 21飛成 


まで
 13手詰 駒余り

 

 

この別な詰みも  憶えてしまいましょう。

 

 


 

 

【学習・研究】

 


今回の待宵7番では 

 

玉方の 2手目の対応で

別な詰みが生じています。


手数も玉方13手 粘れる手順です。

 

初手の33角に 2手目 同桂を

冒頭
の手順に挙げましたが

 

2手目33金に 同金 以下詰みも 

是非憶え
ましょう。

 


この別詰みの手順は  駒も余るし

 

作品としては傷があるというか 

不完全作でしょうけれど

 

勉強するには良いと割り切って 

憶えていきます。

 

現代では このような作品は

書籍などには 出てこない

 

詰将棋の世界と思いますが

 


江戸時代に

 

なぜ?この作品が書籍に収載されたのかは

 

作家様当人へお聞きできないので わかりません。

 

もちろん 作者の渡瀬先生も

 

不完全で 傷があると わかっていて

出題されていると思います。



収載して勉強になる そういった


お考えが推察されます。



 

別詰み手順の

初手33角 同金~
41金が 尻金で 

ずっと 玉の下から追いつつ 端へ追い詰め

 

最後に飛車が成る この手筋習得は必須ですし

実戦でもよく見かける 極めて 
基本的 手筋なので

勉強と思って

 

憶える! で良いと考えます。

 
 

 

初手のインパクト

 
 

:初手 33角

 


A25C388D-74C2-43F1-9890-6ACF77C6CE24



初形で 玉が脱出しようと考えているなら

33の地点から上部 です。

 

33角は この地点を封鎖してしまおうという

理にかなった
手ですが

 

ここに角を捨てるのは 度胸が要りますね。

 


実戦で角を捨てると 相手に渡すことになりますから

リスクがある分 ここは

 

確実に仕留めたいものです。



*33角の絶妙手の インパクトは強烈です。

 


脱出路の閉鎖・封鎖
の角

 

 

:初手33角 同桂   61飛

 


A9ED3E60-F780-4B97-A03A-BAFF7F31EED6


33角 同桂として

脱出経路の 33の地点を塞ぐことができました。

 

次の 61飛も 好手です。

 


*この61飛も 勉強しないと瞬時には


指せない手なので

 

ここでしっかり  憶えておきましょう。

 

知らないと 何時間あっても指せない


一連の手筋なので

 

知識として憶えてしまうのが良いですね。

 



:3手目61飛 同玉 62金

 


my7-5



この61飛の素晴らしい点 


61の地点  ここへ捨てます。

同玉なら

 

62金の 頭金で詰みです 上図

 
早く詰んでしまいますから
 

61飛は 同玉と 取れないのですね。



盤面を 初形に 戻してください。

 

:初手33角 同桂 61飛 52玉

 

  62歩成 42玉 41金

 


BB3E478F-3F0D-4494-92BD-2D258A1B2CBF


上図では

冒頭で示した手順とは 4手目の玉の逃げ方

対応が 違います。

 

 

61飛に 42玉ではなく

52玉と逃げたのが違う点です。

 

42玉でも52玉でも 

変化しても 同手数の7手で詰みになり

駒も余りません。

 
 

以前の記事にも出てきた「変同」です。


変化   同手数   駒余らず =  変同

 

この短い手数の詰将棋で

 

これだけ 変同があったり別詰みがあったりと

盛りだくさんの作品で 


スッキリしないかもしれないのですが

 

全部を 含め 憶えて 勉強としましょう。

 

 

*変化同手数駒余らず=変同

 
 

 

ここまで

初手の33角に 同桂を調べましたが

 

次に 33角に 同金

 

当然 研究しておきたいところです。

 
先ほどの 玉方変化別詰み 駒余りの手順を

以下で  詳しく観ていきます。

 

:初手33角 同金 61飛

 


CD09AC3D-7091-41F7-A6F0-B0467223AB64

 

初手33角に同金でも やはり 

61飛が好手です。

 

 

:3手目61飛 52玉



5DAD569B-67D2-40AF-98F7-A64216EE5E0B


 

4手目の52玉は 

61の飛車取りと あわよくば 

63の歩を取って

 

上部へと逃げ出そうとする手ですが

 

 

 

:3手目61飛 52玉 62飛成 

41玉 42金



7772B147-14FA-40A1-8C77-8B334F87CB6B


 

当然 52玉には 62飛成で

 

以下 詰みです。(上図)


 

 

:初手33角 同金 61飛 42玉 41金

 


6E493491-B0A9-4BFC-A2E6-01D8840343E6



 

なので 4手目は42玉と逃げますが  

 

5手目の41金が

 

玉の下から打つ金=尻金

 


初学では 基本の 一つ  「尻金」

詰め・寄せの手筋の必須事項です。
 

 

 

:5手目41金 32玉 31金 

 

22玉 21金 12玉 11金 


 

C79A4579-6139-4661-9B0D-B45F45322CA0


上部に脱出路がないため 

玉は 1筋の方向へと

 

横に スライドしながら逃げますが

 

尻金も一緒に 下から追っていき 

玉を端へと追い詰めます。

 

 

 

 

:11手目11金 22玉 21飛成

 


44BF432F-2728-4987-97CF-616744A1E9CE


この 尻金を使ったものは

初心者講座や 実戦などでも

 

よくでてくる手順ですね。

 

最後の 飛成で

 

詰みです。

 

攻め方に 桂・香の駒が余りますが

 

この実戦の詰みは

憶えておいて損がありません。

  

 

33角に同金の変化への別詰み

 

でした。

 

盤面を 初形に戻してください。

 

 

:初手33角 52玉


774EA382-0F68-4875-B86C-400CFE0F8E6C



初手33角に 同桂や同金と取らないで

 

逃げだしたらどうなるか というのは

 

普通の疑問です。

 


次に

初手33角を 取らない順

調べておきましょう。

 

上図で玉方は  2手目 52玉と

33角を放置して

上部へと 逃げ出してきました。

 

 

 

:初手33角 52玉 62飛 

  41玉 61飛成

 


92C1670F-EF7A-44B6-867C-68AA20F957AC


初手33角に 52玉は 

 

 

5手で詰みです。

 


上図から 51への合駒は

無駄合(むだあい)と言って

 

1手 手数は伸びますが

手数が無駄に長くなるだけで


詰みには変わりがなく

意味をなさない 合駒です。

 

詰将棋のルールでは

上記のような 無駄合はしないことになっています。

 

参考リンク:詰将棋パラダイス「詰将棋のルール」
 


問題の 解答をする場合なら

61飛成までを 記載すればよいです。

 

 

「無駄合」

 


この単語と 意味を憶えましょう。

 

詰将棋のルールです。

 


*詰将棋ではなく

実戦の時間の切れ負け将棋での最終盤で

相手に残りの時間がなく

残り1秒を争うような局面なら

このような 無駄な合駒を

あえて 打ってでも 時間切れで 勝つ 

 

それも 必要な勝負術かもしれないですね。

 


時間が 勝負の要因ならそうすべきですね。

 

自分なら打って勝ちにいくかもしれません。

 

*詰将棋のルールと

実戦の 切れ負け将棋のルールの違いです。

 



・初手「
33角」以外の研究

 


初手33角が

あまりにも素晴らしい手なのですが

 

実戦心理としては 打ちにくい手であることは

 

間違いのないところです。

 


初手33角以外では 詰まない事を

最後に 確認しておきましょう。



盤面を 初形に戻してください。
 
 

 

初手 61飛

 

 
8B280D3C-F870-4C0B-A726-3E82A80EBBDA
 



初手 61飛で詰むなら 

角を捨てずにすみます。

 

上図で

 

61飛を同玉なら 

前述通り 62金までの 頭金で詰みです。

 

 


:初手61飛 42玉

 

ACF4B1CA-7FE9-4431-8704-AA72E34937EC


 

玉方は当然 33の地点が空いているので

そこから

 

上部へ逃げだそうとします。

 

 

:初手61飛 42玉 51角

 

853A80D1-3BD6-4EF3-82CD-94DAB4E52D5E

 

51角で捕まっていれば良いのですが

 

 

:3手目51角 31玉 33角成 41香合

 


C0C4F76C-8C97-41E7-9CE1-18AB0A08104F

 

5手目 33角成と

開き王手をして ギリギリで迫っています。

 

しかし 41へ合駒をされてしまい

 

もう一枚 攻め駒が足りません。 

 

金か銀か角をもう一枚 持っていれば

 

ここで42へ打ち込んで 同金に 

22金で詰みです。

 
 

*あと一枚足りない  といいます。

 

 


 

:反転図

 

BD12A91C-4F90-4A58-A063-3B1719CB65DE




いつものように 反対側から観た図です。

 

この 反転図からも 詰ませてください。

 

違和感のなくなるまで 練習することは

 

この 詰将棋並べのシリーズでの

学習・練習 の根幹の一つ でもあります。

 


反対から観た図の詰めは実戦で 


自玉の詰みを観るときの


読みに 必ず役立ちます。

 


常に 書いてきていますが お願いします。

 

 

 

詰め手順 ①

 

33角 同桂 61飛 42玉 41金 

 

52玉 62歩成     まで 7手詰

 

 

詰め手順  玉方変化別詰み 駒余り

 

33角 同金 61飛 42玉 41金 

 
32玉 31金 22玉  21金 12玉
 

11金 22玉 21飛成 

まで
 13手詰

 

 

①  ② の手順共に 解答を観ながら

 

しっかり 練習しておきましょう。

 

詰めて また初形に戻してを

出来るようになったら 

 

手前に手番があるとして 

 

この詰めろを   外しましょう。

 


下に示していきますので

憶えてください。

 

詰みから 逃れる手です。



盤面を 反転図 初形に戻してください。

 

:42玉


my7-20

 

頻出ですが

 

「42玉」の早逃げです。 


この手は  次に33から逃げ出す意味と

 

31玉から 22玉へ逃げる手の

 

両方の意味合いがあります。

 

*駒台から 駒を手放さない

=相手に 駒を渡さない受けですね。

 


最終盤で駒が必要な場合には

 

この 玉の早逃げが 有効な場合があります。

 


ほかにも 詰めろを外す手をみてみます。


:61歩

 

0DAA3509-B92F-42FD-BAC7-CFC1324835A8

 

62の地点を受けた手です。

 

これで 61飛とされませんし

 

62から 駒を打たれる心配もありません。

 

*敵の打ちたい飛車を

打たせない手の意味合いです。

 

最後に 失敗例を挙げます。 

 
 

:33銀 失敗例


12B8D0B0-DF7C-4C34-873A-5EBC848C909E


 

初手の33角を打たせないように

 

33銀と 手堅く打ったのですが

 

これは危険でした。

 

ここから詰みがあります。

 

 

:△33銀 61飛 42玉 41金

 

  52玉 62歩成



my7-23


 

△33銀では 上図

 
61飛から  5手詰です。

 


これは失敗です

 

注意しましょう。





 

 

今日の勉強は終わりです。

 

手順を憶えるまで 繰り返してみて下さい。

 

お強い方は頭の中で動かして

全部の変化
を憶えてください。

 

反転図  自玉の詰みの 確認も お願いします。

 

そうして「詰めろ」を 外す手も

いろいろあるので

 

練習してみましょう。

 

 

例:

 

・42玉 (玉の早逃げ)

 

・61歩(敵の打ちたいところへ打て)

  

   (62の地点へ駒を打たせない)

 


*注意:失敗例

 

・△33銀とすると 5手で詰みがあり失敗です。

 

 

 

 

例ですが 憶えておいてくださいね。

 

まだまだ 逃れる手があります。 

 

 

お強い方はたくさん

詰めろを外す手を  探して
みて下さい。

 

また一緒に勉強しましょう。

 



用語に関連する過去記事



・変化同手数駒余らず(変同)→待宵第9番
・玉方変化別詰み駒余り



余詰と変化→待宵第6番


局面作成

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より

 

 

ありがとうございます。