【詰将棋並べ】

 

 

今日の「詰将棋並べ」の勉強。

準備は良い
ですか。


初めての方は 

 


過去記事 「詰将棋並べとは?」をご参照ください。

 


是非 盤駒で並べてください。

 


「ぴよ将棋」さんで並べても良いと思います。


「ぴよ将棋」さんを使った勉強方法の記事はこちらです。

 

 


江戸時代の名作から勉強してみましょう。

 

今回も大変有名な作品です。

 

渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。

 

「江戸慶応」の時代の詰将棋です。

 

「待宵 第34番」 

 

(有名な作品なのでどこかで観たことありますか?)

 

いつものように 詰めようとしないで良いです。

 

並べて憶える。

 

その中から 手筋などを習得しましょう。

 









:初形



FA86B047-00DA-4C87-8945-5121EF03A8B9






 

詰め手順:

 

32馬 12玉 23馬 同玉 14金 同歩

 

13金 同玉 14歩 22玉 13歩成 11玉 

12と

 

まで 13手詰

 

 


:詰上がり図



F2C31196-E768-4898-A75A-7BF2F68A5ECC


詰みましたが  持ち駒に 歩が余っています。


詰将棋で

駒余りや 余詰などがあるものを

【不完全作】 といいます。


現代の詰将棋では これは

詰将棋作品としては 認められておらず


なんらかの趣向がある場合を除いては


詰将棋専門誌などに採用されたり

プロの先生の詰将棋著作本などに作品として

載ることはありません。


みなさんが いつも解いている

現代の詰将棋は


駒余りや 余詰のない

【完全作】と呼ばれるものが大半です。



しかし 古典の詰将棋においては


たまに こういう 不完全作があります。



素晴らしい手筋が含まれている


作品が たくさんありますから

ここでは ぜひ

繰り返して並べて 手筋勉強として

詰ませて下さい。

 


詰め手順を観ながら お願いします。

 


初形の局面を作れるようにしましょう。

 

その初形図から


何度も詰めるようにして

 



完全に手筋などを 学習し


記憶してしまいましょう。

 









【学習・研究】

 

まずは 本筋からみていきます。

 

 

:初手から 

 

32馬  12玉 23馬 まで


3D208BAA-355F-400A-BAA3-945A6B61850F




 

3手目 23馬として

金を1枚入手しました。

 

 


:23馬 同玉 14金

 

38280E97-5A94-4106-9952-D5FCD3B31A4A



 

23同玉で 後がないように観えましたが

 


なんと 次に  


14金という好手がありました。

 



この金の打ち方は


実戦でも

端からの攻めに出てくる手筋なので

 


しっかり 憶えておきましょう。

 

 

 

:14同歩 13金

 


1F4F01DD-9BA3-4592-958B-BC3D2E9EAB6F



 

空いた 13のスペースに玉を呼び込む 

金の捨て駒です。

 


この  金の捨て駒は素晴らしい手で

 


端の歩が伸びてきて 王手が続きます。

 

 

: 13同玉  14歩

 

BF169EE0-8436-4CA2-874A-28F04043A466



 

13同玉に 

 

14歩と伸ばしていけるようになりました。

 

以下は 玉がどこに逃げても 

 

13歩成→王手していけば詰みです。

 

 


【初手の研究】

 


初手 32と  12玉

 

EE67A114-CB9D-4315-A103-9B13FCA2361E



 

初手は 32馬が詰め手順でしたが

 

32と では詰まないか?

 

を観ていきます。

 

 


:初手32と 12玉 22金


CCDBA827-3D15-4FA7-A41F-B2963074C35A



 

12玉に 22金として 追いかけてみます。

 

 

:3手目22金 同金 同と  同玉



C69C96E3-12B1-4237-9D49-978F88A2DD4D



 

22の地点で 

「精算」しての 上図です。

 


【清算:ある地点に駒を打って

その地点で 同金 同金 同玉

 

などの駒のやりとりをして

駒を全部 交換  取り合う 取ってしまうことを

精算したと ここでは言うことにします】

 

 

 

上図 随分サッパリしてしまいました。

 


この局面で 金の持ち駒1枚だけでは


詰みません。

 


しかし 玉方は しっかり逃げないと

 


詰まされてしまいます。

 



注意が必要な局面です。

 

 

 

:7手目  32金 


F94844F7-48B7-4EC4-B031-EC3493E4BF5D



 

さっぱりしていますが

 

32玉と して王手しました

 

 

ここで玉の逃げ方を学習しておきましょう。

 

詰まないのは 1箇所です

 

 

 

:11玉


439B4ADC-6404-4CDE-9FE6-CFDEDA589353

 

 

32金に 「11玉」としました

 

この手は 危険でした。

 


:11玉 33馬


CCD73BC0-12AB-4C83-A9AB-A16B672AD949
 



 

11玉には 33馬が良い手です。

 

 

 

 

 

:9手目  33馬 12玉 22馬

 


016B412E-C07E-4A4D-99C8-7A2D2C6DA4F4



 

32金 に 11玉と逃げると

 

33馬が良い手で 詰んでしまいます。

 


11手で 早詰みです。

 

 



:7手目32金 23玉

 

0BACDC59-D474-4131-95C1-C5BAF0860462


7手目 32金まで戻ります。

 


23玉 と狭いところに逃げてみますが

 

 

 

:7手目32金 23玉 33馬



my34-14



23玉も危険な手で 33馬です

 

 

 

:9手目33馬 12玉 22馬



9841B3F7-B270-4212-B568-0CD0CE2CB60E




 

上図

 

この玉方の逃げ方もよくありませんでした

 

11手で詰みです。

 

 

:7手目32金 に 12玉



878BF541-B3C9-42EC-88DF-E46A87B39ED7



 

32金には この上図の

 

12玉と逃げるのが最善です。

 

これで詰みません。

 


【復習】

 


初手から 

 

32と 12玉 22金 同金 同と

 

同玉 

 

このあと32金には 「12玉」で詰みません。

 


*従って 初手の「32と」 は

詰まないと判りました。

 


玉方の逃げ方次第で 失敗すると詰むので

 


ゆっくりで良いですから 

しっかり  憶えてしまいましょう。

 



盤面を 初形に 戻してください。



:初手から

 

32馬 12玉 23馬 同玉 14金

 


0AC24D58-7B1E-4EBF-852D-F4614C041BFA



 

上図は 好手「14金」がきた 図です

 

 

:14金 22玉

 


21D5ABA2-598C-47AF-8E00-A0DA3D44554D



 

始めに示した 手順では 14金を

 

同歩としましたが


22玉と変化して 逃げる手にも

 


「詰みがある」ことを

ここで確認しておきましょう。

 

 

 

 

:5手目14金 22玉  23金打  11玉

 


77C1C7E7-20DB-495A-BF30-F5706427D2DD


 

14金と 好手を放って

 

6手目 22玉 を 調べていますが

 

上図  23金打 としてしまうと

 

せっかく追い詰めたのに 11玉とされて

 

次がありません。

 

 

:5手目14金 22玉 に 13金



06585CB0-157C-417D-A660-5FD013D308A1



 

金を手持ちにして 「13金」と王手するのが

 

好手です。

 

ここは   同玉の1手ですね。

 


*この13金に 玉が逃げると 頭金があります。

 



:5手目14金 22玉 13金 同玉 

14歩 22玉 13歩成  11玉  12と




636D1ED1-8F0C-4638-AF02-72CD85C7F670



 

「13金」が好手で 同玉 以下「と金」作成に成功!


上図で詰んでいます。

 


 

*この 6手目の玉方の変化

「22玉」からも

 

詰ませられるように 憶えておいてください。

 




:再掲 「初形」

 

my34-1.23




初形を 上図に 再掲しました。

 

 

:再掲図から 初手32と 11玉

 

B7F2824A-AC12-4677-822E-AE6B63AFA7F9



 

 

初手32と に 11玉は どうでしょうか?





 

 

この 11玉は 危険です。

 

 

:33馬

 


F0C4123D-8CB5-47B3-9BF3-B46E01F77BA4



 

またまた 33馬です

 

*33馬を 同金なら 22金で詰みです。

 


:22金合


F2DD0D9A-89CA-4201-A6D8-29A21ABF14F9



 

3手目33馬に 

【強い合駒】金を合駒しましたが

 

 

:5手目  21金 



886CC332-DEAE-4D82-BD70-DC89172F7BF4



 

33馬 22金合 21金 (上図)



*この21金 は 馬が利いていて 同金と取れません。

 

 

 

:5手目21金  12玉 22金 同金 同馬



B0C7D456-380B-4E4C-8DB3-AB4EC2A01B50


 

22の地点への駒の利きは 

攻め方の方が  多く

 


9手で詰みです。 

 

 



:反転図

 

 
E870AD8A-3CC8-4FFA-B968-89E57BACDB4A
 




 

いつもと同じように 反転図で

 

手前を自玉としての 詰みも 憶えましょう。

 


反転図の詰にも違和感がなくなるまで

 

何度も 並べてみましょう。

 



32馬 12玉 23馬 同玉 14金 同歩

 

13金 同玉 14歩 22玉 13歩成 11玉

 

12と まで 13手

 



でしたね。

 




反転図の詰将棋並べは 


違和感がなくなるまで 学習すると

 



実戦の際の 自玉の詰みがあるなしを読む際に

 


きっと役立つと考えています。

 


自分も 反転図は


必ず書籍の詰将棋でも

 


練習しています。

 

 

 

では  反転図でも


詰みがあることがわかりましたので


 

いつものように

手前を手番として


自玉の詰みを  外してみましょう。

 



 

 

:12玉



A97BA8CE-CF65-4D3A-BC49-620E75ADEA24



 

【詰将棋並べ】の シリーズでも

 

よく出てくる 詰みの外し方の1つです。

 


「玉の早逃げ」です。

 


12玉と早逃げをすると


その後  有効な王手が かかりません。

 

 

 

 

 

:21香


my34-31




次は  21香としました。 

 

 

これは

 

32馬 12玉 に 

 

23馬を 同香と取ってしまうという意味の手です

 


これも詰めろが外れました。

 

 





 

今日の勉強は終わりです。

 

ありがとうございました。

 

何度も何度も繰り返してみて下さい。

 

お強い方は  頭の中で動かして

全部の変化を  憶えてください。

 


自玉の詰みの
練習を 是非 お願いします。

 


そうして「詰めろ」を 

外す手もいろいろあるので

 



やってみて練習しましょう。

 



*例
:12玉 の早逃げ

 

          21香 の受けでした。

 





また一緒に勉強しましょう。

 




局面作成

 

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 

 

様より 




ありがとうございます。