今回は第8回目です。  ⑧ 

 

符号について 忘れたり わからない点があれば

 

符号カテゴリ へ戻って ご確認ください。

 

①  から でも どの記事からでも

 

何度も何度も 観て 理解し 憶えましょう。

 

 


日本将棋連盟HP 棋譜の表記方法

 


上記に基づいて 引き続き 勉強していきます。

 

他にも書き方や表記方法あるかもしれませんが

 

上記に則ってここでは表記していきます。




符号表記は 

 

下記の 上から順に

優先度が高くなります。 




★ 筋 段 を 書きます=これは絶対必要です


・動きを 必要に応じて書きます

・動きで わからない場合は 左右を書きます


・動きと 左右で 書く必要がある場合があります 

・成 不成(ならず) が必要な場合があります 


 • 打 (うつ)を書く必要がある場合があります





今回の

 

テーマは

 

駒の成 不成(ならず)について




駒の動きを 理解しておられる方も

念のため 学習しておきましょう。




*動かしたい 盤上の自分の駒(金以外)が

それぞれ 駒の動きのルールに則り


①相手
陣:3段目の内へ  入る時

②相手陣 の 3段目の中に 自分の駒台から

    打った駒が

 → 相手陣 3段目から「移動する時」

 

 

③相手陣3段目以内にいる駒が

相手陣から 
「出る


 


 



飛 角 銀 桂 香 歩






成 か?

 

不成(ならず)か?



 

を書かなければなりません。

 


*駒台の駒は 相手陣

3段目の中 に 打つ際は

 

いきなりすぐに 成駒(なりごま)のままで 

打つことはできません。

成駒に したい場合は一旦 打ってから 次に

盤上で 【成る・不成】動作が 必要です。

 

 

成駒を盤上へいきなり

 

打ってしまい 反則になった人もおられます。

 


ここは 図で練習して習得しましょう。








 

 

まずは飛車です。

 



角 銀も
 以下 同様なので

 

飛車で練習してみます。

 


オレンジ色で囲った部分が

お相手の陣地【三段目以内】です。 

 

 

:52の地点の飛車

 


fg8-1



 


52の地点の飛車が 51へと移動します。


お相手の 陣地内への移動なので

 

成 不成  

どちらかを表記しなければなりません。

 

 

 


:51飛成

 


4782FDB6-B001-401D-BB06-F6D25E5238A3


飛車が 成って 龍になりました。



51飛成 です。

 

 

 

 

:51飛不成



FE579778-DCD8-4BCA-9B60-806A43D1D3B5


こちらは 駒が飛車のままで 移動しました。

 

 

51飛不成(ならず)です。

 




:58の地点の飛車



0821B106-BDB6-4DEE-9855-04C8ABF63D49




 

58の地点の飛車が 51へ移動します。

 


:51飛成



B53BF322-2FDF-4EEE-A248-C67D84D896D1





 

お相手の陣地へ 入った時には 

 

 

成 不成を 必ず表記しなければなりません。

 

龍になっていますから 



51飛成 です。




 

:51飛不成


A46D4BF2-1087-48DE-8BE1-91D8339D68D9




 

相手の陣へ入ったのですが

 

 

成らない場合も表記します。

 


51飛不成 です。



では  お相手の陣地から

【出る】際も 見ておきます。



図: 52の地点の飛車



1F658F01-5531-4FBF-A29A-F27FF0DF615D


52の地点の飛車が 58へ移動します。



図:58飛成



A96CAE8E-21CC-46D3-A8A4-7678F6E08945



お相手の陣地内から 外へ移動する場合も

成    不成の表記が必要です。


58飛成 です。



図:58飛不成



F1B97829-2D29-4967-AC54-62D080CA6777


こちらも 同じですが

飛車のまま 移動しているので


58飛不成   です。


 

 

桂馬 香 歩 は

成・不成を決める際に
 

 相手陣から 

 

外に出る 動きがありません。


*通常の駒の時の動きが 前進のみだからですね。
 

 

成 不成を表記しますが

 

 

次に 行き所がない地点に移動する場合は必ず

 

【成】と表記して 成駒にしてください。

 


以下は

行き所がない地点へ移動する場合の具体例です。

 

 

53の地点の桂馬

 


12469AF7-6E8E-48D9-B4D5-78FFFCD43A2E




 

上図から 桂馬が動くときは

 

必ず 成を表記して 成駒にしなければなりません。

 

不成だと 

 

次の行き所がないため 反則となります。

 

 

 

:41桂成


B8445488-6584-48A3-96C8-5BA2AE41A691


41桂成 です。

 

41桂不成は反則となります。

 

*成れば  金と同じ動きができますから

盤上でその後も活動ができますが

不成だと  盤から出てしまいますね。
 

 

:52の地点の香


85FB3356-215A-4B6B-96E1-88B365F205E9


次に香車です。

 

桂馬と同様です。

 

51へ移動するには

 

 

【成】と表記が必要です。

 

 

:51香成

 


B975825F-4173-40BC-A355-4A2EC27E6FFC



成って 51香成です。





 

図:52の地点の 歩



D4AD46C6-EEE1-4ED4-B134-9680943E792E

 


歩も同様で

相手陣
 深く居る時 

最後に行き所がない段に進んだら 成を表記です。

 

51歩成、59歩成などです。

 



 

 

図:51歩成



2D82AA42-985F-4B07-A3C5-E28EBB7D5358


51歩成 です。



51歩不成は 反則です。 

 


*確認ですが 

いきなり 
51とありません。



成る際は必ず盤上で 成る 動作が必要です。







 

今回はここまでです。

 

 

成 不成(ならず)のポイント

 


わかりましたでしょうか?

 



 

 

次回は

 

駒台からの 【駒を打つ】 の表記の仕方です。

 

 


次回で符号については 終了ですが

 


その後  練習問題を用意します。

 


少し複雑なのも織り交ぜて 符号は完璧になるよう

 

学習していきましょう。



* 出題された 問題解答に 正しい符号表記は 必須です。

 
 


 

また一緒に勉強しましょう。

 

【続く】

 

局面作成は

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より



ありがとうございます。