将棋の駒の動かし方を憶えたら
次は符号を憶えて 実際に
駒を動かしてみましょう。
詰将棋も棋譜も
実際の盤駒を使って 自分で
動かすことができるようになると
より楽しいですね。
しかし いざ 実際の盤駒で試してみると
ぴよ将棋さんなどでは クリック1つで動いた駒が
符号の数字だけでは 途中で
駒をどこへ動かしたらよいか
わからなくなることがあるかも知れません。
きちんと符号を学習していきましょう。
今回は 第3回目です。
駒の動きと特徴(日本将棋連盟HPリンク)
に則って 学んでいきます。
符号表記は
下記の 上から順に
優先度が高くなります。
★ 筋 段 を 書きます=これは絶対必要です
・動きを 必要に応じて書きます
・動きで わからない場合は 左右を書きます
・動きと 左右で 書く必要がある場合があります
・成 不成(ならず) が必要な場合があります
• 打 (うつ)を書く必要がある場合があります
縦の筋を書いて 横の段を書いて 駒の種類を書いて
までは 前回記事(リンク)で 学習しました。
次は 動きです。
「同じ地点」に「同じ種類」
の駒が動くときには どうすればよいかを見ていきます。
*テーマ(動き)
・上(あがる)
・引(ひく)
・寄(よる)
縦(筋)と横(段)のみで区別できないときは
表記の優先順位に従って
動きから 書くようにできないかを考えます。
動きはすべて
その駒からみての動作で 判断して書いていきます。
*注意:
左(ひだり)
右(みぎ)
直(すぐ)
動きで表記できないものは 左右直 ですが
これらは次回に 説明します。
では 練習しましょう。
例題:
図:A
盤上に 金が2枚 あります。
この金2枚が 82の地点に それぞれ動く場合
どう 書きますか。
まずは 93にいる金を 82の地点へ
動かしてみます。
図:82金上
図A から 93の金が
82へと 動きました
【この金からみて】
上に 移動しましたね。
82金上 と表記したいところです。
しかし もう一つ 金が あります。
さて。
もう一つの72の金は どのような動きで
82へと 移動できるでしょうか。
図:82金寄
72にいた金が 82へと
【この金からみて】横に 動きました。
それぞれの金は 異なる動きで
82へと 移動することがわかりました。
ですから 各自 82に移動する場合は
・93にいる金 →82金上
・72にいる金→82金寄
と それぞれ表記します。
*2つの金は それぞれ
異なる【動き】で
区別することができました。
図:B
図B から 金が
それぞれ 32の地点へ動きます。
どう 書きますか。
図:32金上
43の地点にいた 金が 32へと
上に 動きました。
32金上 と 表記したいところです。
では もうひとつの金も
動きを確認します。
図:32金引
31の地点にいた金が 32へと
【この金から見て】 後ろに 引きました。
この2つの金も 動きで区別できますね。
それぞれ
・43にいる金→32金上
・31にいる金→32金引
と 表記します。
図:C
図C で 55の地点へ
それぞれ 金が動きます。
図:55金上
56にいた金が 55へと
上に 動きました。
55金上 と 表記したいですね。
もう一つの金も 確認します。
図:55金寄
45にいた金が 55へと
横に 動きました。
こちらも 動きで区別がつきました。
・56にいる金→55金上
・45にいる金→55金寄
と 表記します。
図:D
図Dで 88の地点へと
それぞれの銀が動きます。
図:88銀上
89にいた銀が 88へと
上に 動きました。
88銀上と表記したいですね。
確認してみます。
図:88銀引
77にいた銀が 88へと
下に 引きました。
これも 動きは異なりますね。
・99にいる銀→88銀上
・77にいる銀→88銀引
と 表記します。
図:E
38の地点へと
それぞれの銀が 動きます。
図:38銀上
49の銀が 38へと
上に 動きました。
38銀上 と 表記したいですね。
確認します。
図:38銀引
27にいた銀が 38へと
下に 引きました。
こちらも異なる動きですから
・49にいる銀→38銀上
・27にいる銀→38銀引
と 表記できます。
*盤上にある動く駒が
相手の陣地 3段目の内へ また
3段目に居る駒が外へ
移動するときには
成 不成(ならず)を記載するのですが
ここでは 触れませんでした。
*成 不成 については
また別の記事に
改めて書いていくので
そこで学びましょう。
*現在の 日本将棋連盟HPの記載に則り
古い棋書や棋譜などで 出てくることのある
『行』という符号についても
この記事では 触れていません。
ご了承ください。
今回はここまでです。
ありがとうございます。
また一緒に勉強しましょう。
【次回へ続く】
局面作成
http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より