今日の「詰将棋並べ」勉強。準備良いですか?
【詰将棋並べ】記事はこちら
【ぴよ将棋さん】の盤駒使用方法・使用例記事はこちらです
ご自宅で盤駒あれば
駒をお手に取って並べてくださいね。
今回も江戸時代の名作からです。
勉強してみましょう。
渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。
以前から紹介している作家です。
「江戸慶応」の時代の詰将棋です。
待宵は何度も 取り上げてきました。
ご興味のある方は
このブログ内の
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または タグ: 待宵 から
記事検索して ご覧ください。
待宵カテゴリ(リンク)
短手数のものから、長いものまで
解説など踏まえて 書いています。
ご自分のペースで ゆっくり 理解を深めて
ぜひ 習得してくださいね。
今日は
「待宵 第31番」 からです。
図:初形
詰め手順
82龍 84玉 73龍 同玉 74歩 84玉 93角成
85玉 75馬 まで 9手詰
図:詰み上がり図
初形で 詰まそうとしないのが
詰将棋並べです。
初手から
詰め手順を観ながら並べて
手順を繰り返して
手順 手筋ごと 丸ごと憶えてください。
慣れてきたら
初形の局面を作れるようにしてみましょう。
初形が作れて 詰めて 戻して
この繰り返しの動作が
できるようになれば良いですね。
【学習・研究】
本日のテーマ:打ち歩詰禁の回避
打ち歩詰という 反則をしないように詰める
詰めてみるよう手筋など使ったり工夫してみる
です(^^)
下の図は 初形で
初手 74歩としてしまった図です。
これは 禁じ手で 反則となります。
図:初手 74歩 打ち歩詰(反則)
詰みは詰みですが
持ち駒の歩を 盤面に打って詰ます
=打ち歩詰 の反則でした。
*これは指し将棋でも 反則となります。
(似ていますが、初めから
盤面にある歩を動かして詰みとするのは
反則にはなりません=突き歩詰 )
図:初形から 93の龍を取り除いた図
上図は 初形から 93の龍が 居ない図です
参考図:75馬
初形に龍がいない図から
74歩 84玉 93角成 85玉 75馬 まで5手詰
本日の詰将棋の初形図では
龍がいない方が 簡単な詰みになるのですね。
93の龍が「邪魔駒」になっていて
詰みを 難しくしています。
図:初手 84龍
では今度は この龍が邪魔駒なので
初手で84龍と
こちらへ「捨ててみました」。
参考図:84龍 同歩
84龍に 同歩なら?
参考図: 93角成
74歩と打って 83玉 93角成 まで
5手で詰みです。
しかし!
図:初手 84龍 同玉!
84同玉とされると
参考図:93角成 73玉
初手から
84龍 同玉 93角成 73玉 で
詰みません。
62へ 逃げ道 もあり
持ち駒 歩1枚では詰まないのです。
*84龍に 同歩とすれば詰みますが
=攻め方の都合の良い 勝手読みには注意です。
詰将棋並べでは
玉方の応手も示すように努めています。
詰将棋の勉強の良い点は
全部の 手順 変化等 を読むという
力をつけるために大事なことが
学習可能なことです。
攻めの手だけでなく
玉方(受け)の手も全部
読む力がつきます。
最終的に必ず!
詰む。
という 納得のいく点
正解があるとことが良いですね。
この詰将棋並べでも
努めて 細かい
変化等を示していきたいと思います。
では 一度盤面を初形に戻して。。
図:初手から 82龍 84玉 73龍 85玉
73龍を 同玉としないで
85玉の変化も 研究してみましょう。
参考図:75龍
75龍 の 1手詰 です。
ほかに「75金としても詰みがあります」
73龍 85玉に
75金 86玉 76金 87玉 77金 88玉
78金 89玉 79金 99玉 44角成 98玉
88馬 まで の詰みがあります。
並べてご確認くださいね。
参考図:88馬までの詰み上がり図
71に居た 角が
44に成って 大活躍でした。
図:73龍 同歩
前述の詰みがありました
上図では
73龍に 同歩は?
図:75馬 詰み上がり図
73同歩も
93角成 85玉 75馬までの詰みがあります。
手順も 全部で 7手で
持ち駒に 歩 が余りました。
これは 駒余りですね。
駒が余らないように詰ませたいですが
この手順も憶えましょう。
図:初形で 93龍→93飛だった場合の配置図
この図では
93に龍ではない 点が大きく違います。
龍から飛車に変わったことで
84に 玉の逃げ道ができています。
ということは?
「74歩が打てますね」
74歩 84玉 94飛成 まで 3手詰
参考図:駒配置が93飛の場合の図から
詰上がり図
これは 9手かからず 打ち歩詰もありません。
3手で 詰んでしまいます。
今回の問題は
初形で 「93龍」が 工夫された配置でした。
図:反転図
では 研究はここまでにして
反転図をいつものように観ていきましょう。
先ずは この玉を自玉として 詰みがあるので
反転図で詰ませて確認してください。
82龍 84玉 73龍 同玉 74歩 84玉
93角成 85玉 75馬 まで 9手です
反転図からでも 違和感なくなるように
詰を確認しましょう。
詰みがありますので 手番を手前とします。
この詰めろを外してみましょう。
図:64歩
64歩と 玉の左コビンを開けて
逃げ道を作りました。
図:32玉
64歩は 詰めろが外れています
しかし ここから
相当追いかけられそうです。
64歩 74歩 63玉 83龍
52玉 53角成 41玉
81龍 32玉 で
なんとか逃げ切りです。
図:81金
この金の方が良さそうですか。
相変らず 74歩が打ち歩詰の禁じ手ですね。
しかも71の角取りになっています。
82龍を防いでいて 一挙何得?でしょうか。
この 81金 で
玉方は詰まなくなりました。
図:61金 (失敗図)
金は 81から打たなくてはなりませんでした
反対側の 61から
金を打つと
71の角取り 74歩は打ち歩の禁じ手ですが
82の地点を防いでいません。
図:75馬
82龍 84玉 73龍 同玉 74歩 84玉
93角成 75玉 75馬 まで 詰み。
同様の手順で詰まされてしまいました、
充分注意いたしましょう。
今日の勉強は終わりです。
ありがとうございました。
手順を憶えるまで 繰り返してみて下さい。
強い人は頭の中で動かして、全部の変化を憶えてください。
自玉の詰みの 確認も いつも通り お願いします。
そうして「詰めろ」を 外す手もいろいろあるので
やってみて練習しましょう。
*例:64歩 として 逃げ場を広げました
王手が続くので少し不安でしたでしょうか。
しかし なんとか 詰めろが 外れました。
もう一つは 81金としっかり受ける手です。
例では 2つ示してみました。
憶えておいてくださいね。
まだまだ 逃れる手があります。
また一緒に勉強しましょう。
局面作成
http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より