今日の「詰将棋並べ」勉強。準備良いですか?
【詰将棋並べ】記事はこちらです
【ぴよ将棋さん】の盤駒使用方法・使用例記事はこちらへ。
ご自宅で盤駒あれば 駒をお手に取って並べてみてください。
今回も コツコツと
江戸時代の作品から勉強していきます。
渡瀬荘次郎著 「待宵(まつよい)」から。
以前から紹介している作家です。
「江戸慶応」の時代の詰将棋です。
(2019.9.14 記事の序文を一部 更新しました。)
これまで 詰将棋並べを
やってきてくださった方は
過去問題の局面を どれか一つ 作れますか?
初形を憶えていて局面を作成できれば
その詰将棋並べの問題は 卒業です。
プロをはじめお強い方は
棋譜や手順 局面を憶えているものです。
あの時の いついつの 誰との対局の最後とか
憶えておられますね。
最初からは もちろん 難しいですね。
継続して練習すると
局面作成ができるようになります!
今回も コツコツ 学習しましょう。
では。
「待宵 第11番」 からです。
図:初形
詰手順:
31角 12玉 24桂 同歩 34角 同歩
22金 13玉 32金 12玉 22角成
まで 11手詰
図:詰上がり図
【学習・研究】
* 玉の逃走防止
*開き王手
用語を少しずつ入れていますが スルーして構いません。
初手 31角は 同玉なら 32金までなので
12玉と 逃げます。
*43の「と金」が良く利いています。
31角は実戦でも頻度の高い手筋です。
憶えておきましょう。
図:初手から 31角 12玉 24桂 同歩
【24桂の意味は?】
失敗図 1:5手目 22金なら
22金として 13玉
そうですね 初形では 24へ玉の逃げ道が開いていましたが
24桂 同歩 で ここから逃げ出せないようになりました。
失敗図 2:このあと 焦って 32金は?
24桂 同歩 としたため 今度は 34から逃げ道が
新たにできました。
32金 23玉 と 34から脱出されそうです
失敗図 3:45角
それではと 次に45角と打って
脱出 させないようにすると?
失敗図 4:45龍
25に龍が配置してあった意味が
これでわかりましたね。
45角には 同龍が用意されていました。
これでは 以下続かずで 詰みません。
では 本筋に戻って
初手から
31角 12玉 24桂 同歩に
図:34角
22金 23玉の前に
玉の逃げ道を塞ぐように してみましょう。
34角は 歩の頭に角を捨てる すごい手です。
勉強して憶えておきましょう。
*24桂や34角は「玉の逃走防止」の手でした。
図:34同龍
同龍としましたが
(同歩でも同じくです)
= 玉の逃げ道 ルートが消えました。
図:22金
下準備ができ
ようやく 決め手の 「22金」! です。
図:21金
*開き王手(あきおうて)
22の金が移動 して 王手になります。
今回は 角の筋が通り王手になりました。
一番初めに示した 詰手順では 32金でしたが
21金 と 桂馬を入手しながらの
開き王手でも良いのですね。
実戦なら 駒得しながらですから
こちら 21金の方 が自然ですか。
図:22角成
22金 13玉 21金 23玉
22角成 で 詰みました
*詰将棋の問題で解答をする場合は
21金として桂馬を取ると 駒が余るので
32金~22角成 までの
駒が余らない手順(最初に示した手順です。)
の方を書いて 解答をお願いします。
ここでは 詰めば良いのでスルーしてくださって
結構です。
勉強として
全ての手順を憶えましょう。
図:反転図
いつも通り この反転図の玉を自玉として
自玉の詰みの確認をいたしましょう。
詰みましたか?
31角~最後 22角成まで
11手詰でしたね。
では
詰みがあることが確認できた!ので
詰めろを 外しましょう。
手番を手前として考えましょう。
図:13玉
端へ 早逃げしました。
玉の早逃げするスペース
14歩が突いてありました。
*端歩を 実戦で突く 突かないは
今回は詰まない方で
役立ちました。
序盤戦の駆け引きのちょっとしたことで
詰む 詰まないがでてきますね。
*この1手で 上部への脱出が防げず
詰まなくなり 詰めろが外れました。
今日の勉強は終わりです。
ありがとうございました。
手順を憶えるまで 繰り返してみて下さい。
強い人は頭の中で動かして、全部の変化を憶えてください。
自玉の詰みの 確認も お願いします。
そうして「詰めろ」を 外す手もいろいろあるので
練習しましょう。
*例:今回は 13玉 と 早逃げした手でした。
この端へ玉が上がる手
早逃げで 詰めろが 外れました。
例を 1つ示してみました。
憶えておいてくださいね。
まだまだ 逃れる手があります。
一例です。
また一緒に勉強しましょう。
局面作成