今日の「詰将棋並べ」勉強。準備良いですか?
*「詰将棋並べ」(リンクです)参照ください。
明治時代の名作から勉強してみましょう。
渡瀬荘次郎著 「待宵後集」から。
(明治2年)
勉強の流れは【例題5手詰】(リンクです)を参照 くださいね。
「待宵後集 第40番」
(大変有名な作品です。どこかで観たことありますか?)
図1:初形
詰め手順:
42銀 22玉 32と 同金 31銀 12玉 22金 同金 同銀成
同玉 33金 同桂 同銀不成 21玉 32銀不成 同玉 44桂 31玉
33龍 41玉 32龍 51玉 52龍 まで 23手
図:詰み上がり図
繰り返し 盤駒で並べてみて 手順をみなくてもできるように
お願いします。
初形の局面を作れますか?
「左片美濃囲い」に「入城していない玉」を詰める感じですね。
【学習・解説】
初手の42銀に同金は 同龍 以下 追って行くと詰みです。
42銀に 22玉ですが
32と が 良い手段です。
その後
ポイントの手は 今回 33銀不成
から~32銀不成 が 好手で
図:33銀不成
図:32銀不成
王手を しながら 駒を入手していって
この32銀不成が 良い手ですね。
不成(ならず)としているため 23の地点に銀が利いています。
上の図から 22玉も12玉と逃げても「23龍」が狙いです。
実戦で この初形の 局面なら 詰めたいですね。
図44桂馬
この位置まで 玉を引っ張り出して 最後 桂馬が決め手です
以下 22玉なら 42龍から詰み
21玉も23龍で 何を合駒しても32桂成 以下 で詰みです
41玉も 52龍から 詰みです。
*31玉に 33龍 41玉に 43龍でも詰むのでこの作品には
他にも詰んでしまう手段があり余詰があると言います。
このシリーズでは 学習目的なのであんまり気にないで
「詰ますこと」「詰手筋を憶える」 に
重点をおきていきます。
図:反転図
反転させた 図を観ていきます。
いつものように 手前の玉を自玉として
この玉の詰みを 並べてください。
詰みがあることを確認しましょう。
反転図になると 景色が変わって詰みにくいのは
克服して 自玉の詰みにも注意して指していきます。
68銀 88玉 78と 同金 以下
〜初形からの手順を 反対側からでも 進められますか?
反転図を作ってみてください。
図:反転図からの詰みあがり図
詰みがあるので この玉の詰めろを外してみましょう。
図:96歩
この端歩を突くと 97の地点が空き詰みません。
→ 詰め手順で 97玉と逃げる手が生じました。
端歩が大きいですね。玉が広くなります。
図:67銀
と金を銀で取ってしまい
図:78金
67銀 同龍に 78金とがっちり受けました。
これでも 詰みがありません。
図:88玉
88玉と左片美濃囲い に 入ってしまいました
これでも詰みがありません。
77から何かを駒を打ってこられても
同桂で詰みがありません。
・・・
今日の勉強は終わりです。
ありがとうございました。
手順を憶えるまで 何度も 繰り返してみて下さい。
強い人は「頭の中」で動かして、全部の変化を憶えてください。
自玉の詰みの 確認も いつも通り お願いします。
そうして「詰めろ」を 外す手もいろいろあるので
やってみて練習しましょう。
例:
*96歩と端歩と突いて玉を広くする手
*67銀 同龍 78金→と金を取って金を打って受ける手
*88玉と 左片美濃囲いに入ってしまう手
3つ示してみました
まだまだ 逃れる手があると思います。
自玉の詰みを確認→詰めろを 外す。
また一緒に勉強しましょう。
局面作成
http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 様より
ありがとうございます。