「詰将棋並べ」勉強。準備良いですか?

 

*「詰将棋並べ」     

*勉強の流れ 例題  参照

 

江戸時代の名作から勉強してみましょう。


有名なものです。

 

『将棋智実』二世名人


 


大橋宗古 (Wikipedia)

*著書・功績などご一読下さい。


ルールの成文化をした人のようです。


二代大橋宗古の作品から寛永13(1636)


「将棋智実 第1番」


初形:図


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詰手順 「21金 13玉 22銀 24玉 25金 同玉 26歩


24玉  25歩  同玉  17桂  24玉  15馬  同歩  25歩  16玉  26桂」 

 

まで 17手

 

図:詰上がり図


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並べて手順を確認して 憶えるまで お願いします。


初形で  詰め手順  を考える必要は ありません。


「詰将棋並べ」です。

 

学習 ・解説

 

駒台に持ち駒が 多いのは 苦手という方もおられるかもしれません


皆  そうだと思います。練習していきましょう。


丁寧に一つ一つ 並べてください。


*実戦だと 駒台 には  たくさんの持ち駒が嬉しいし  良いのに、


詰将棋となると 駒数多いのは 苦手意識が出るって不思議ですね。


→ ここも克服しましょう。

 

何回も 並べて 繰り返すと 徐々に 詰みが見え しっくりきます。


持ち駒の意味もわかってきます。


持ち駒の 使う 順番もとことん 納得するまで並べましょう。

 

この初形では、61にいる飛車が 玉の下へ横に利いているので


21金と打てます。


ここから順番に王手していきましょう。


次の 銀まで 王手で追いかけて 24玉まで一本道です。

 

( 実戦でも詰ませられるよう ゆっくり じっくり並べて習得)

 

 

:初手から21金 13玉 22銀 24玉 25金 「同玉」


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追いかけ過ぎて 王手は追う手ともいわれそうな 手順ですが


詰み筋を応用して きちんと詰ませられたら嬉しいですね。

 

27にいた歩を突いていって、25で 捨てて

 

2筋に 歩が打てるようには なったのですが

 

:17桂 「24玉」


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この図から25歩打ち歩詰の禁 です。

 

香でもなんでも あればなぁ・・・で 読みを打ち切きらず

 

もう一息 読めると良いですね。

 

将棋のルールですが、打ち歩詰の禁は ルーツなど

 

深い理由があるのでしょうね。

 

古来のルールなどの書籍はあまりありませんが

 

前述通り この作品の作者、名人の功績のようです、


成文化した名人です。

 

持駒使用の謎―日本将棋の起源 単行本 – 2001/4  木村義徳


なども ご興味ある方はご一読を。


*以前 読みましたが 楽しかったです。


さて ここでは、良い手があります。

 

15馬!

 

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実戦でも 初手から、追って、


ここまで読めるようになれば最高ですね。

 

順に王手して追ってきて、

 

ここで 「15馬」は勉強しないと なかなか指せない手で

 

ぜひ 習得しておきたい 手筋です。

 

ここへ馬を出て、同歩の1手に 25へ 歩を打てば 今度は


16 へ 玉が 逃げるスペースが開いたので


打ち歩詰 になりません。


「16玉」 の1手 に


次いで  26へ 桂馬を打って 詰みです。


ほんの ひと工夫 ひと読み で 詰みがあるなしです。

 

初手から 詰み上がり まで何度か やっていると 頭の中でも


出来るようになりますし 実戦の局面でも読みの幅が広がります。


憶える→もう一息 読めるようになる この 練習。修練。

 

:反転図


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初形を反転させたものです。

 

ここから この玉を   自玉として考えてみます。

 

自玉に詰みはありますか?

 

当然ありますが、前述の手順です。


途中での 95角は 見落としやすいかもしれないです。




並べながら 再度 こちら側からも 確認してください。

 

詰みが ないと思ってしまって、攻めの手を指してしまうと


自玉は 詰まされてしまいます。


終盤では、詰みが 相手にあるか自玉は心配ないか


しっかりと 読む必要があります。


時間のたくさんある将棋も 指して「じっくり」ここの分野は


習得していきたいものです。


勝ち負けに 直結するところです。

 

:69金


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惜しまず、69金が 良いと思います。

 

相手の玉形によっては 金を残した方が良い場合もありますから

 

その場合は 69へ何か他の駒を 打って受けてみましょう。

 

これで詰まなくなりました。


必ず次は 自玉が詰まないので手番もきます。

 

・・・



今日の勉強は終わりです。

 

ありがとうございました。

 

何度も何度も繰り返してみて下さい。


普段 出さない盤駒での詰将棋でも、


なるべく出して 学習を お願いします。

 

強い人は 頭の中で動かして、全部の変化 憶えてください。

 

自玉の詰みの 確認も練習です。


常に自玉も 観る練習 お願いします。

 

そうして「詰めろ」を 外す手もいろいろあるので


(持ち駒たくさんあります)

 

やってみて練習しましょう。*1例が69金でした。


また一緒に勉強しましょう。

 

局面作成

 

 

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html 

 

様より ありがとうございます。

 

*この詰将棋では、7手目に 「▲65飛成」から 

別の順で詰みがありますが、今回は省きます。

ご興味あれば 65飛成からの詰みも読んでみてくださいね (^^)